12冊目 『いのちの車窓から』

『いのちの車窓から』

星野 源 著 KADOKAWA 出版


2023/9/22読了


 あんまり有名人に興味がないので、星野源さんもなんとなくしか知りません。


 ドラえもんの主題歌を歌っている人だよね。あと、『恋』がヒットしたとか。紅白でみた『アイデア』が好きで、よく聴いています。あと、俳優もしているとか。


 ファンの人に見られたら怒られそうですが、ざっくりとしかわかっていません。


 KADOKAWAの発行している夏のオススメ冊子を読んだ時に、この本が紹介されているのを見て、興味を持ちました。星野源さん、エッセイも書いてるんだ。図書館で探すと、同じ本があったので、さっそく借りて読んでみることに。


 紅白にも出ている、テレビの向こう側の人。まさにスター。その人が日頃、どんな生活をしているのか。どんなことを考えているのか。エッセイを読むと、そのひととなりがわかるので、とても興味を引かれます。


 私自身、「東京に住む」という時点で、もう、すごい人なんですよね。人のひしめく街で、穏やかに暮らせるのだろうかって、思っちゃいます。いろんな人に出会って、たまにびっくりするような出会いがあって、それを「面白い」と思える星野源さん。やっぱり、すごいなぁ。


 プロである人の考え方も、やはり刺激的ですね。私は音楽に関してはまったく知識がないです。けど、星野源さんの、音楽の可能性を探求する様子には、脱帽の一言でした。エッセイ自体の言葉選びも秀逸です。思わず笑ってしまう場面もあり、星野源さんのユーモアセンスが光っていました。


 一方で、キラキラ輝いている人でも、子どもの頃のトラウマがあったり、ふと季節を感じたり、寂しさを覚えたり……。自分と同じような感覚があるんだなって。この人も、一人の人間なんだなって。そう思うと、遠い存在だけど、どこか身近に感じるようになります。


 エッセイって、やっぱり面白いなと再認識しました。自分もエッセイを(というか日記?)を書いているけど、こんな面白いエッセイを書いてみたいと、勉強になりました。


 今回も、楽しい読書体験でした。




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