11冊目 『身近な「鳥」の生きざま事典』
『身近な「鳥」の生きざま事典 散歩道や通勤・通学路で見られる野鳥の不思議な生態』
一日一種 著 SBクリエイティブ 出版
2023/9/8読了
タイトルとおり、身近な野鳥に焦点を当てた面白生態解説本です。
以前、著者さんの別の本を読んで、可愛らしい絵柄を気に入りました。そして本屋さんで(スズメの本と一緒に)この本を発見。面白そうだなと思い、購入しました。(余談ですが、一日一種という名前は一度聞くと忘れられませんね。本人もあとがきで、「変な名前ですが」と言っていました。)
本の中身は、スズメやツバメ、ハシボソガラスやハクセキレイなど、都会や田舎でも身近に見られる鳥を中心に書かれています。大きなイラスト付きなので、楽しく読めます。一般の方が読めば、今まで気にしていなかった鳥の生活を知ることができて、驚くのではないでしょうか。
野鳥好きな私にとっても、知っている内容もありましたが、知らない内容もあって、ためになりました。特に驚いたのが、ウグイスのさえずりについてです。ウグイスの鳴き声には、「ホーホケキョ」と春先に鳴くさえずりと、「ケキョケキョケキョ」と警戒の時になる谷渡り、「チェ、チェ」と鳴く地鳴きがあるといわれています。さらに、「ホーホケキョ」と鳴くさえずりの中にも、いくつか種類があるとのこと。大きく分けると二種類あり、メスへの求愛として使われるH型と、なわばり宣言として使われるL型があるそうです。「ホーホケキョ」も使い分けているとは。来年の春になったら、ぜひ聞き分けてみたいですね。
また、巻末には「野鳥のトラブルSOS!~身近な鳥と付き合っていくには~」と題したマンガもあります。
鳥嫌いな女性のお宅に、ある日、人の姿となったイケメン(?)なツバメさんがやってくるという、どこかで聞いたような真似したくなるような設定ですね……!
フンの問題や怖いカラスの対処法、ケガをした鳥を見つけた場合など、野鳥についての困り事について、マンガで面白おかしくかつ丁寧に解説されています。
身近な鳥について知るだけでなく、上手な付き合い方も学べる。鳥にも人にも優しい一冊になっています。
今回も、ためになる読書体験でした。
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