紙の本、読んでないなぁ。

13冊目 『20代にしておきたい17のこと』

『20代にしておきたい17のこと』

本田 健 著　だいわ文庫 出版

2023/10/7読了

「まぁ、私もう20代じゃないけどなっ！」

　と、思いつつ、兄の部屋の本棚に（なぜか）あったので読んだ本です。

　前書きに書いてありましたが、この本に書かれているのは著者だけの見解ではないそうです。「経済的にも社会的にも成功して、いま幸せな人たち」に聞いた話。30代より上の世代に、「後悔していることは何か」を聞いた話。さまざまな人にインタビューをしてまとめた、「20代にやっておいたらよかった」と思うことが書かれた本です。

　もう20代を過ぎてしまった私は、「これはやっていたな」とか、「これはやってなかったな」とか、思いながら読んでいました。

　個人的に、「20代にやってよかった」と強く思うものがふたつ。

　ひとつは、「人生最大の失敗をする」こと。

　借金をして会社を立ち上げる……なんておおごとはしていないのですが。私の場合、精神的な病気になり、三年間ほど家から出られなかったのが、この失敗にあたりますね。本当にあの時は、死にかけました。でもあの失敗があったからこそ、周りへ頼ることの大切さを知りましたし、辛くても必ず良くなる日が来るということを知りました。今では大きな希望です。

　もうひとつは、「死ぬほどの恋をする」こと。

　これはもう、20代を過ぎた私は、若い子に言いたいですね。「死ぬほどの恋ができるのは、若いうちしかないから！」。年を取ってくると、そんな気力も体力もなくなってしまうんです。だからリアルなドキドキは、若いうちにたくさん経験したほうがいいと思います。私も、実は死ぬほど恥ずかしい恋をしましたからね。

　一方、「これは20代にやってないな」と、後悔したものもふたつ。

　ひとつは、「一流のものに触れる」こと。

　あんまり読書などしていなかったので。若いうちに、いろんな作家さんの作品を読んでいたら良かったなと思いました。あと、いろんなすごい人にも、会って話をしてみたかったです。その刺激は、必ず今後に活きてくると思います。

　もうひとつは、「異文化に触れる旅に出る」こと。

　異文化。特に海外へ行くというのは、自分の世界が広がるとても良い刺激になると思います。私は一度だけ、卒業旅行で行ったことがあります。一度だけでしたが、やはり日本とはまったく違う文化を肌で感じて、感覚的に勉強になりましたね。可愛い子には旅をさせろといいますが、その通りだと思います。

　ほかにも、本書にはさまざまなことが書かれています。わかりやすい文章でスラスラと読めました。人生をよりよく生きるためのエッセンスが書かれているようでしたね。

　まだ若い、20代の方々に一度は読んでほしい一冊です！

「さて、次は『30代にしておきたい17のこと』を読もうか」

　今回も、ためになる読書体験でした。