第4話

「やっぱり、また居ましたね!」



この声は、間違いなく昨日の......



「僕ですよ。覚えてますか?また会いましたね!」



僕?女みたいな見た目だと思ったが、男なのか。

最近だとそういう男もいるから紛らわしいな...



「………………」



うん?なにか手を動かしているようだが。



「(こんにちは!)」



......!?



「お、伝わりました!?いくらか覚えてきたんです!50音とかも!他にも、ありがとうとか、ごめんなさいとか、いただきますとか!もっといろいろありますよ〜」



...驚いたな、

まさか俺のために、この一晩で覚えてきてくれたのか...?


涙を堪えた。



「そうだ、今日はこれ持ってきたんです!」



なんだそれは......

ボートバスケットか?



「じゃじゃーん、サンドイッチです!おじさん、またいるかなって思って、今朝作ってきたんですよ!自己紹介でもしながら、一緒に食べましょ?」



なんなんだ、この子は。

なんでサンドイッチなんか...。




...いや、今は、この優しさに甘えるべきか。


だが、このサンドイッチ......



「それじゃ、ちょっとはなしましょ。」

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