間人

注釈、これは最初のころの詩であり至らない表現があったり、今には考えつかないようなスペルミスや描写の拙さがあるが文学性を考えてそのまま掲載する


「間人」


私はすでに死んでいたわけでもないが、生きていたわけでもない。

私は何者かであったわけだが、思い出せるような過去はない。

苦しかったはずの頭痛も実はない。私には今がない。


空間に存在しない私を、人はみない。

私が時間に点々と遍在するわけを人は知ろうとも思わない。

不出来なパノラマ写真のような不自然な歪みをもってしてでも私を見つけることはできない。


私はどこにもいないし、何もでもないと同時に歴史のどこかにいたはずだし、何かであった。


私にも分からないが、誰かにはわかるものがあるとすれば、私の美だが、それは実在しなかった。

物語を永遠にはできなかった。

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