もし今日疑わなければ



今日疑わなければ、死んでいた!

死体を見る貴様らの不義理に飽き飽きだ

俺の死体をいじくるその言葉を介さない喜びに遠い遊びを隠してお前らは大人になったふりをする

フリだけは一丁前だがどうやら勘違いをしたな?

ここで閉じ込められたのは俺だけではないのだ

オルゴールに騙されたその歪曲されたぬるい声がお前らの限界点だ


ああ最悪だ

その唇には毒が塗ってあると俺は理解する

喜びに遠い遊びをするそのいじくりに

メカニックのような細微な調整はなく砂の城のようにいつでも崩れていい刹那の矮小の強調

貴様らを遠ざけて分かるのは肉体の矮小を貴様らが行ったことだ。

膨らんだ男の乳首のように嫌悪するその大地に相応しくない貴様らの舌なめずりを聞いた時には舌切りバサミでちょん切ればよかった!


俺は死んだとすら思い死んでいたがそれすら疑えば俺はまだ生きてることと死んだことの間にいることがわかった

だから俺はお前らの前に現れて蘇ったと嘲笑って言おう!

俺は蘇ったのは貴様らを告発するためではない!

蘇ってここから俺の死体を持ち出して逃げ出すためにだ

逃げよう!よければ俺について一緒に逃げるのだ!

ここに外などないけど、疲れ果てる日までの逃避行ならいいじゃないか!

闘うのは飽き飽きだ

くだらない、勝手に戦って滅べばいい

俺は滅びない

俺は蘇り続けるのだ、地獄がその蓋を閉じる時まで這いあがろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る