太陽都市
外れにて太陽が消えた時冷たさがやってきた
尻尾を旋回し泥跳ねた風景を写したのなら
乾いた泥が凍って足を取られ閉じ込められる犬に
仕方ないと他人は暗闇での言葉を信じられず
逃げ隠れる日々を終われるから毒を飲み干して
代わりに遺言を告げるよう犬が
向かった模倣は太陽都市だったと言うのである
猫の不在を知る太陽都市が始まるのはクニエボロの目覚めで
大理石に反乱を起こそうとする重力の風に押されて
泥がはがされた犬は箱から飛び起きた
腐敗臭がする太陽都市に順応したカラダ
箱にしまうやくそくのかわりに
希望ある突撃は後れを取りながら犬へとついていく
クニエボロが零度の極地を知らぬのが
犬は愉快だと思い、希望ある人を再び突撃をさせた
希望ある突撃する兵士が傷には残らなかった
未来へと箱にしまわず、繰り返させて
太陽があった日に。傷があった位置の奥深く
しまわれていって、忘れるためにと
言葉はそれで一つの嘘となる
繰り返すために繰り返す
繰り返すために繰り返す
滑らかさが犬を転ばせ遠吠え
転ばせ遠吠えを繰り返させる
腐敗臭がある太陽都市で知らない返しは猫の声で
そして知らずに聞こえてくる太陽を呼ぶ声
外はもうないはず、声がするのは猫の声か?
犬になれなかったクニエボロの飛び降りで
もう犬だけになってしまった
犬の愛にこたえようとしたクニエボロのうわごとは
猫の声が聴きたいと、太陽がみたいと、ただ続きたいと
横たわらせ
ただ模倣したかったと
突撃に傷つく犬は太陽を探そうと思った。
猫は太陽都市が開いてクニエボロに会える日を待つ。
犬はしっぽをたたせて冷たさのうちに広がる言葉を臥し待つ。
太陽都市が繋がって猫と犬とクニエボロの死体が揃ったのは
太陽はあると思い、僕が逃げ込んできた時であった。
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