第14話

 ソロさんは、家電だけではなく、物騒なものまで異世界に持ち込めるようです。

 手にした拳銃から私に向かって撃たれた弾丸。

 私の目の前で停止しています。

 消えていく弾丸。


 これも私の力?

 でも、私にはぜんぜん力を使った自覚がありません。

 

 弾丸を見て怒ったのは、マイナちゃんと、ケロちゃん。

 元の姿に戻ります。


 突然現れたドラゴンとケロべロスの姿に、パニックになったソロさんのお仲間さんたち。

 滅茶苦茶に飛び交う火球や光弾。 

 もちろんそんなものが、マイナちゃんたちには、何の効果も無く、

 マイナちゃんが、彼らに火球のプレゼント。

 放電を伴いながら彼らの元に、飛んでいく特大の火球。


 憐れなソロさんのお友達の皆さん。

 マイナちゃんの軽い一撃で全滅。


 でも、その間に

 ソロさんは、お逃げになりました。

 その姿は、どこにも無く、ソロさんの特技は、その場から逃げる事と知りました。

 ある意味、無敵。


 黄金の牡鹿さん。

 初めて見たドラゴンとケルベロスの姿に目が点になっていました。


「コワッ!」


 この時から、黄金の牡鹿さんは、私の忠実な乗り物に。


 再び、カラスさんとトイプードルさんの姿に戻ったマイナちゃんとケロちゃん。

 湖を探す旅の再開です。


 森を歩く私たちの目の前が急に開けました。


 目の前には、翠の水を湛える、大きな湖。

 お空のお月さまとお友達の湖。

 奇跡を起こす湖に到着しました。

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