第3話

 夜道ポコポコ歩く道。

 しばらく歩くと人影が、

 皆さん小柄なシルエット。

 集まり、お団子食べてます。


 私のお腹が、グーと鳴り。

 小柄な方々笑います。

 今のお腹の虫の声、

 誰のお腹の虫の声?

 皆さん仲良し、笑顔がいっぱい。

 つい、つい、お仲間なりたくて、

 私は、歌を歌います。


♪楽しい月夜を過ごしてる

 皆さんどうもこんばんは

 まん丸月夜が、ステキです♪


 小柄な方々驚いて

 私を指差し、お口をパクパク。

 お団子口から落ちまして、ワンちゃんネコちゃん喜びました。


♪皆さん、姿の無い私

 歌を歌うと現れる

 私はアイドル女の子

 私にお団子くださいな♪


 ♪どうぞ、遠慮なさらずに、お団子食べて食べてくださいな

  美味しいお茶もございます

  楽しい踊りも舞いましょう

  今夜の月は、まん丸で

  みんな、楽しく過ごします

  朝まで、楽しく過ごします

  陽気な僕たちゴブリンの

  楽しい、楽しい、パーティーに

  よくぞ、おいでくださいました♪


♪歌うたう

 その時だけの私の姿

 その時だけが、私の時間

 ゴブリンさんのお姿は、いつでもハッキリ見えてます

 歌わなくても、大丈夫♪


 恥ずかしそうなゴブリンさんたち。

 たくさんのお団子を私にいただきました。

 その夜は、歌とダンスのパーティーで、

 団子とお茶で盛り上がり。

 ゴブリンさんは軽快に、ジルバのステップ刻みます。

 私の仕事はアイドルで、歌とダンスがお仕事です。

 私もゴブリンさんに負けぬよう、

 ジルバのステップ刻みます。

 

 ゴブリンさんたち喜んで、お月さままで笑ってる。

 私も楽しいひと晩を

 ニコニコ笑顔で、過ごします。

 この夜、判明したことが、

 私に、ひとつ有りました。

 踊る私のその姿、

 その時だけは、見えている。

 私の姿は、見えている。


 ダンスが、ワルツに切り替わり、

 静かな夜が更けてゆく。


 今日のお日さま早起きで、山の向こうにその姿。

 ゴブリンさんたち、帰ります。

 朝露消えた草の上、眠りを誘うベッドです。

 休んでいると、睡魔さん、

 お迎え、そのまま寝てしまう。

 私の姿は見えないの、

 気にする事も無いはずね。

 油断していたこの私。


 頬に感じる、これは何?

 あらあら、いったい何かしら?

 今日のお目覚めその時は、お日さま少し傾いて、お昼を少し過ぎてます。

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