第15話 独白

魔王とアビシニアは大広間前の休憩所で椅子に座ると話し始める。        


魔王「セルカークのお兄さんとマンチについて教えてくれ!」


魔王は横を首だけ振り向かせると隣に座るアビシニアに問いかける。

魔王の真剣そうな表情を察してか、少しだけ身構えていたアビシニアも口角を緩めると首を縦に降る。


アビシニア「ええ。わかりました」


魔王「ああ、色々聞いてばかりですまない」


魔王は発言すると両膝に両手を添えると、謝罪するようにアビシニアに頭を下げる。


アビシニア「いえいえ。だ、大丈夫ですよ」


アビシニアは頭を下げた魔王に声を返しながら右手を左右に振る。

魔王のあまりにかしこまった態度に少しだけ自身が持っている情報が彼にとって有益なものになるかと心配しての事だったが、頭を上げた魔王の真剣な顔を見た時、その考えすら痴がましかったと反省してしまうのだった。


アビシニア「魔王さんはいい人ですね・・・」


アビシニアは魔王に薄っすらと口を閉じて微笑むと魔王は右手を顔の前に上げると細かく左右に振り続ける。


魔王「いや、そうでもないぞ」


魔王は謙遜するように降っていた右手を止めると膝の上に添える。

前を向いた顔を少しだけ俯かせると両膝の上に載せた両肘を閉じるようにして顔の前で両手を組む。


魔王「アビちゃんに、そう見えているだけかもしれんよ・・・」


アビシニアから見ると魔王に少しだけ憂いのような表情が宿ったように見える。

前を向きながらも俯く視線は、一点を眺めると固定されたように動かないのだった。

アビシニアは横にいる魔王を見つめると声を掛ける。


アビシニア「これだけ真剣に私達の仲間のことを聞いてくれるんですから・・・」


アビシニアは再び魔王に顔を合わせると微笑む。


アビシニア「良い人ですよ」


魔王「・・・君のような美人に改めて言われると少々照れるな」


魔王はアビシニアを振り向くと細かく頷く。

少々照れたのか頷かせた自身の頭の頭頂部に手を添えると、無意識に何度か掻いてしまうのだった。


魔王「顔だけなら、あのゴミクズで慣れているはずなんだがな。ははっ」


魔王は顔を上げると思い出すように笑い声を上げるとアビシニアに顔を合わせる。

アビシニアも魔王が誰の事を言っているか即座に理解すると口元を手を添え、微笑むのだった。


アビシニア「ふふっ、それってルーさんの事ですか?」


魔王「そうそう。顔だけは1級品だが、私生活がゴミクズだからな、あいつは・・・」


魔王は母船内の白く光る天井を見上げるようにして顔を上に上げた。


魔王「・・・まあ、俺にとって大切な人にはなっているがな・・・」


魔王は言葉を吐くと、瞳を閉じる。

思い出すようにして感慨深く閉じた瞼は暫くひっついたように閉じ続けると、不意に開いた瞳でアビシニアを見つめると少しだけ恥ずかしそう顔を俯かせた。


魔王「アビちゃんあいつには言うなよ。調子に乗るから」


アビシニア「ふふっ。はい」


魔王とアビシニアはお互いに顔を合わせながら微笑む。


魔王「アビちゃんは本当に話しやすいよ。必ず聞いてくれるから・・・」


アビシニア「魔王さんからそのように見えているなら、私としても嬉しいです」


魔王「・・・うん。何度も言うがシャルトさんの教えが生きてるよ」


魔王はアビシニアを見ていた顔を再び前に向けると視線を仰ぐ。


魔王「なかなか難しいんだ。打算もなく、こちらから声を掛けたり、聞いたりするのは・・・

   どうしても自分の中の凝り固まった考えや主張が邪魔をしてくる」


アビシニアは魔王の言葉を自身で考えるように瞳を閉じると口を開いた。


アビシニア「・・・はい」


魔王「生きていると、聞いて欲しいことの1つや2つ誰でもあるもんな・・・」


魔王は感慨深そうに眼光の鋭い瞳を垂れさせると視線を落とす。

少しだけ俯かせた視線の先には白い照明に照らされた自身の影が色濃く映るのだった。

視線を落とした魔王の心境を察したのかアビシニアは首を傾ける魔王を覗き込むように体を傾けるのだった。


アビシニア「私で良かったらいつでも聞きますよ」


アビシニアに覗き込むような形で顔を合わされた魔王は、更に顔を俯かせると自身の瞳を隠すように瞼を閉じた。


魔王「・・・敵わんな。アビちゃんには」


アビシニア「良かったらですけどね」


アビシニアの言葉が耳に届くと魔王は小さく息を吐く。閉じていた瞳をようやく開くとアビシニアに顔を合わせる。


魔王「・・・ああ。その時は頼む」


アビシニア「ええ」


魔王の言葉にアビシニアは静かに一度頷く。

顔を上げたアビシニアは自身の前髪を横に払うと魔王に顔を合わせる。


アビシニア「魔王さんが聞きたい事、そろそろ私から喋りますね」


魔王もアビシニアに顔を合わせると頷く。


魔王「ああ」


アビシニア「セルカークのお兄さん。ウラルさんの事から喋りましょうか」


魔王「ああ。頼む」


アビシニア「セルカークに兄がいた事を知ってらっしゃるんですよね?」


魔王は頷くと体の前に合わせた両手を持っていく。


魔王「ああ。セリーが喋れない原因と、

   発生する単音が「嫌」って言おうとしているとは聞いたよ・・・

  元々言語が得意ではないとも聞いている」


アビシニア「そうですか・・・」


アビシニアは視線を少々落とし床を眺めると俯き加減になった顔を上げるように前髪を横に振ると顔を上げた。


アビシニア「セルカークは小さいときから言語が不得意なこともあり、

      少し嫌な思いもしています。色々大変だったみたいで・・・」


魔王「・・・そうか」


アビシニア「でもセルカークには10歳年上のお兄さん。ウラルさんがいました」


アビシニアは仰いでいた視線を元に戻すと、魔王に顔を合わせる。


アビシニア「結構有名な方なんですよ。ウラルさん」

      

アビシニアの言葉に魔王は首を横に傾ける。


魔王「うん? 人徳者かなんかでか?」


魔王の言葉にアビシニアは多少苦笑いするような顔を見せると眉尻を垂らした。


アビシニア「いえ、そ、粗暴というか・・・あ、荒くれ者というか・・・

      そ、そんな感じです」


魔王はアビシニアの言葉に意外と言わんばかりに口をすぼめる。


魔王「正直意外だな。固定概念からか優しいお兄さんだと思っていた」


アビシニアは視線を落としつつも両手をアワアワと忙しなく動かすと魔王の言葉を否定する。


アビシニア「いえいえ。私と話す時なんかは全然優しいお兄さんって感じでしたよ・・・」


アビシニアの言葉に魔王を力強く腕組をすると斜めを上を見上げる。


魔王「お兄ちゃんと言う者は、そういう生き物かもしれんな・・・」


魔王の一言にアビシニアは魔王に向けていた顔を傾ける。


アビシニア「ん?」


アビシニアの聞き返すような反応に、魔王はアビシニアに視線を持っていく。


魔王「いやな。妹の友達に優しいとか、なにかと気を使うとかな・・・」


アビシニアは組んだ両手を片方の頬につけると横にいる魔王を振り向く。


アビシニア「・・・もしかして、魔王さんも妹さんがいらっしゃるんですか?」


アビシニアの問いかけに魔王は視線をわずかに反らす。


魔王「・・・ああ。・・・妹が一人」


アビシニア「・・・」


アビシニアは魔王の表情にいつもと差異を感じてしまう。

ぎこちないというより、酷く違和感が漂うような物言いと声のトーン。

アビシニアは何かを察したのか言葉を飲み込むと意図的に話題を変える。


アビシニア「セルカークの話でしたね。すみません」


魔王「あ、ああ・・・」


アビシニア「ウラルさんの話に戻しますね」


魔王はアビシニアにコクコクと頷くとアビシニアも話を続けますと合図するように魔王に頷く。


アビシニア「ウラルさんは、`ある日`を境に姿を消します・・・」


魔王「・・・・・・・」


魔王は話の内容からか押黙ったまま静止する。

再び両手を組むと自信の顔の前で考え込むように添える。


アビシニア「そのある日というのが、

      セルカークが「嫌」と言えなかった日です」


魔王は背中を丸めると顔の前で組んだ手で口元を覆うように隠す。


魔王「・・・ぼんやりとだが、わかってきた気がする」


アビシニア「はい。

      正確には「嫌、行かないで」だと思われています。

      お兄さんを止めたかったセルカークが言えなかった

    今必死で発生しようとしている言葉です」


魔王「・・・なぜ」

アビシニア「・・・」


魔王は首を横に動かすとアビシニアに顔を合わせる。


魔王「なぜ? セリーはお兄さんを止めようとしたんだ?」


アビシニア「・・・・・・・」


魔王の問いかけにアビシニアの返答に静かな間が空く。

お互いの顔が合ったまま、時間が経過すると互いに次の言葉を待つように静止するが、アビシニアは一度頷くと話を続ける。


アビシニア「「お兄ちゃんに任せとけ」そう言ったウラルさんは

       `とある箇所`に単身乗り込むことになるんですが・・・

       それを止めたかったみたいです」


魔王「お兄さんは、どこへ行こうとしていたんだ?」


アビシニア「ええ・・・」


アビシニアは自分を見る魔王に頷く。         


アビシニア「簡単に言えば、

      土地の権力者の家とでも言いますか・・・

    とにかく力の強い家柄のお宅に単身

   行かれたみたいです」


魔王「大地主のようなものか?」


アビシニア「ええ、そうですね。そう思っていただいて

      よろしいかと思います」


魔王「・・・・・・・」


魔王は押黙ったままアビシニアに何度か頷く。


アビシニア「セルカークの住む土地柄は    

      少しだけ治安が悪いと言われている地区で       

     他種族の方が多い区画です」            

 

「荒事が多いと言いますか」


     「物騒なことが他に比べ起きやすく             

  ウラルさんが乗り込んだ場所も

  悪い噂が立っていたと言われています」


魔王「・・・お兄さんはなんで、そのような場所に?」


アビシニア「ご家族のため、強いてはセルカークのためですね」        


魔王「セリーの?」


アビシニア「ええ・・・」


アビシニア「セルカークは言語で嫌な思いをしたと

      言いましたが、権力者のご子息とも

   トラブルがあったといいますか」


     「不当な扱いがあったみたいです」


アビシニアの言葉を聞き魔王の目つきが鋭さを増す。目に力を込めるように両方の眉を下げるとアビシニアを見つめる。


魔王「・・・あまり言いたくはないが、・・・差別的なものか?」


アビシニア「そう捉えれても、私からは「いいえ」とは言えませんね・・・」


アビシニアは瞳を閉じると首を細かく左右に何度も振る。

アビシニアの言動に魔王の目つきは鋭さを増すばかりで、若干嫌悪するように混ざり始めた怒気も相まって場の空気が震撼し始める。


魔王「・・・酷く不愉快になるな」


アビシニア「・・・そうですね」


アビシニアは俯き加減で視線を斜め下に反らした。


魔王「だいたいわかったよ。

   その先を聞くと更に不愉快になりそうだ」


アビシニア「・・・そう、です、ね」


アビシニアは徐々に項垂れさせると、悲憤にかられたのか自身の瞳をまぶたで覆うのだった。


アビシニア「セルカークも危ないことはわかっていた・・・

      だから、お兄さんを止めたかったって事ですね・・・」


魔王はまとっていたような怒気を緩めると

アビシニアを物憂げな瞳で見つめる。


魔王「・・・うん。大体わかったよ、ありがとう」


アビシニア「・・・いえ」


アビシニアも自信で語りながらセルカークの話は、余り快く思っていなかったのだろう。

しばらく床に映る自身の影を眺めるように俯く。

魔王はすぐにアビシニアの心境を察すると

アビシニアに優しく微笑むのだった。


魔王「話題を変えよう。マンチについて教えてもらえるか?」


アビシニア「は、はい」


アビシニアも魔王に顔を合わせると頷き返すのだった。


アビシニア「マンチちゃんもですね。ご家族というか、・・・お兄さんが原因なんですよ」


アビシニアは少し申し訳なさそうに魔王に合わせた顔を苦笑いするように歪ませると魔王は鼻から息を抜くようにして吐息の音を漏らすのだった。


魔王「ふんー・・・。なんともお兄ちゃんづくしになってしまったな」


アビシニアは魔王のなんとも言えない微妙な表情に少しだけ顔にほほえみを浮かべるのだった。


アビシニア「ふふ、そうですね」

     

   「マンチちゃんのご家族を説明すると、

   お父さんは元エスペラ最強戦力と呼ばれたサイベリア将軍です。

     お兄さんのアルパインさんは現最強と名高い人物です」


魔王「生粋のアスリート一家みたいなもんか。

   あいつ自身もすごい動きしてたもんな・・・」


魔王はウーガーとマンチの戦闘を端的に思い出すと多少呆れたような顔をアビシニアに合わせた。


アビシニア「そうですね」


     「惑星救出機構と言っても

    実際は荒事も多く、

    外宇宙災害指定種と呼ばれる生物との

    戦闘も多いです」


     「マンチちゃんもエスペラが誇る

    特記戦力の一人です」


  「ですが・・・」


アビシニアは魔王に顔を合わせる。

     

アビシニア「そんなマンチちゃんを子供時代から

      圧倒するのが

      お兄さんのアルパインさんです」


魔王「・・・そういうことか。

   要はお兄ちゃんが立ちはだかっているというか

   そんな感じだな」


魔王の言葉にアビシニアはコクリと一度頷く。


アビシニア「そうですね。言ってしまえばマンチちゃんにとって

      目の上のたんこぶというか、立ちはだかる壁と言いますか・・・」


アビシニアは多少口籠ると少しだけ顔を歪める。


アビシニア「アルパインさんは、マンチちゃんを・・・

      み、見下している? のかな? ・・・なんというか」


      「ずっと「お前は女だから」とか、

      「僕がいる限り1番にはなれない」とか

       言い続けているみたいで」


アビシニアの言葉に魔王は吐息を漏らすと、なんとも言えないと言わんばかりに額に添えた手をやきもきと動かすのだった。


魔王「何というか・・・それはいかんな。

   そういう「だから」の使い方は良くない気がする・・・」


アビシニア「え、ええ。そうですね。マンチちゃんはマンチちゃんですからね」


魔王「だな」


魔王は頷いた後に、アビシニアに再び顔を合わせると顔の前で両手の手のひらを上に広げる。


魔王「実は妹が可愛くて、あらごとに関わってほしくないあまり、

   わざと突き放しているとかだったりしてな?」


魔王の言葉にアビシニアは少しだけ口角を緩める。


アビシニア「そうだといいですね」


魔王「ああ。それなら救いがあると思うのだが」


魔王の言葉にアビシニアは思い出すように瞳を閉じた後に、少しだけ強張った顔つきで魔王に顔を合わせた。


アビシニア「・・・ですが、アルパインさんのマンチちゃんを見る目は…


     「・・・正直とても怖いです」


  「憎悪や憎しみというより、また別種の感情のように

  私は感じました」


魔王「・・・なんとも。・・・杞憂だと信じたいな」


魔王は大きく息を吐くと、アビシニアに合わせていた顔を天井を見るように仰ぐのだった。

二人は話が粗方終わったのか、その後は日常的な会話を繰り返すのだった。                    

                                       


一方マンチに連れ添っていたエジとリカンシは司令室に二人でいた。

エジは椅子にドカッと飛び乗るようにして着席するとリカンシに話しかける。


エジ「・・・はぁー。マンチは何とかなったな」


エジに話しかられたリカンシは少しだけ口角を下げた悲痛な面持ちでエジに顔を合わせた。


リカンシ「・・・うん」


エジ「リカンシぃ! 隊員を気にかけるのはいいが、

   気にし過ぎると自分がやられるぞ!」


エジは多少大きな声をだすと座席にもたれかかり、頭上を眺める。

エジの言動にリカンシも頷くと、司令室の椅子に腰掛ける。


リカンシ「・・・うん。わかったよエジちゃん」


エジ「あぁ」


リカンシはエジに顔を合わせた後に自信の目の前にある資料と送られてくるデータに目を通す。同じような内容が続く情報ファイルに

溜息を漏らしながらも一つ一つに目を通していた時に、一通のエマージェンシーファイルが新規で送られて来ると、リカンシは少しだけ瞳を尖らせる。


すぐさま緊急事態を知らせるその赤色に着色された題名を開くと、リカンシは目を見開き、椅子から立ち上がるのだった。


リカンシ「エジちゃん!! マズイことになった!!!!」



魔王「最後に俺の話を聞いてもらおうかな」


アビシニア「?」


魔王は椅子から立ち上がると不思議そうな顔をしたアビシニアに顔を合わせる。


魔王「・・・ウーガーが言っていたマジカ。・・・マジカ・ラフレスの件だ」


アビシニア「ラフ、レス・・・」


魔王「ああ、ラフレス。ウーガー・ラブレスと似ているが、こっちはラフレスだ」


アビシニア「・・・は、はあ」


アビシニアは突然の出来事に多少首を横に傾けるが、魔王は前を向くと話を続ける。


魔王「先程、俺に妹がいると言ったな・・・」


アビシニアは魔王の声に静かに頷くと、それを確認した魔王は遠くを見つめるように廊下の先を見つめる。


魔王「正確にはだ・・・」


アビシニア「!!」


魔王「訳あって魔王、魔王と呼称されているが、俺の本名は・・・」


///////////////////////////////////////////////////

リカンシ「エヴィルスがこの星に向かってる!!!!」               


リカンシは血相を変えてエジに叫んだ。

///////////////////////////////////////////////////

魔王「俺の名はウルティモ・ラフレス。

   マジカ・ラフレスの正真正銘の兄だ・・・」


魔王は寂しげに視線を落とすと。自身の遠くまで伸びた影を見つめるのだった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆               


これにて1章完結です。

面白かったよなど嬉しい言葉があれば

☆とコメントよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る