第6話 その瞳は冷酷に尖る
エジとアビシニアの二人は、魔王の姿に重なるはずのない人物を思い起こしてしまうのだった。
エジとアビシニアの眼前に居たはずの男の幻影は消え去る。
二人は幻とは似つかぬ魔王の姿を呆然と見つめるが、二人の注目を集める魔王は不意に大きく息を吐いた。
魔王「・・・じゃあ、続きと行くか。随分待たせてしまったようだしな―――」
魔王は一言呟いた後、エジを勢いよく振り返る。
魔王「なぁ!! 極太眉毛!!」
エジ「なっ?! 何がっ! なっ、何なんだよ?!?!」
振り返った魔王の顔は怒りを露わすように歪む。力みすぎた瞳には皺が浮かぶと、先程までの表情とは打って変わり感情を露わにする。
エジは振り返りざまに突然放たれた大きな声量と迫力に、少しだけ後退りするように足をもつれさせた。
魔王「お前の勝手気ままな攻撃のせいでっ! 子供が! クライリーが怖がっておるだろうが!!」
エジ「こ、子供ぉ? ク、クライリー?? お、お前さっきから何言ってーーー」
エジは魔王に詰め寄られながらも、聞き返すようにして部屋の中を確認する。が、自身の瞳に子供の姿は全く映らない。
眼前まで寄せられた魔王の鬼気迫る顔とは裏腹に、気配さえ全く感じとれない子供の姿にエジは困惑する。
魔王の虚言。魔王の妄想。色々頭には浮かんでくるが、眼前に迫る顔を見ると尚更わからなくなる。
エジは意思表示するように首を傾げるが、魔王はおかまいなしと顔を寄せてくるのだった。
魔王「だから! 子供がおると言っておるだろう!」
エジ「ど、何処にだよ?! ど、どこに子供がいんだよ?!!」
エジは魔王に返答しながら、グイグイと寄せてくる顔から距離を取るように後ろに下がる。だが、魔王はおかまいなしと距離を詰めてくる。
部屋の隅まで押し合うような押し問答が暫く続く。
ただ、蚊帳の外にいたアビシニアは魔王の言葉にフッと記憶が蘇る。
ウーガーと戦い死を感じた瞬間。傷ついた自身のコア。悔しいという思いに駆られながら自身の両目が力なく閉じようとした時のウーガーからの一言。
ウーガー『ライブリー。クライリー。治せるか?―――プレゼントだ。次はねーぜ、お嬢ちゃん…」
アビシニアの短い脳内再生が終わる。
思い返せば、確かにウーガーも魔王が呼ぶ名前を読んでいた。
ライブリー。クライリーと・・・
そして、自分はコアが破壊されたにも関わらず、死が不可避の状態であったにも関わらず。死の淵から蘇ってもいる・・・。
アビシニアは脳内で浮かんだ事実を頭で整理すると、魔王におそるおそる尋ねる。
アビシニア「そ、そこに。・・・いるんですか? 子供が二人・・・?」
アビシニアの質問に、エジに詰め寄っていた魔王は、「おっ」と短く驚くような声を上げる。
エジに詰め寄っていたはずの不機嫌な赤ら顔は、瞬時にいつもの顔色に戻ると、嬉しそうにアビシニアに目をキラキラとさせ見開く。
魔王「うん、おるよ。アビちゃん」
アビシニア「あ・・・、アビちゃん・・・」
静観するマンチだが魔王のアビちゃん呼びに、少しだけムッとする。
それもそのはず、自分をマンチと名前で読んでくれたのは一回だけで、しかもその時はペットを叱るように呼ばれていた。
それ以外はガール、ガールと名前も呼んでくれない魔王。
マンチは、この時内心むっとして口をムスッと尖らせた。
魔王は笑顔でアビシニアの質問に答えてくれる。だが、アビシニアにとっては少しばかり馴れ馴れしい、いきなりの愛称呼びに戸惑うように少しばかり口をパクパクと泳がせてしまうのだった。
魔王「なぁー! ウーガー!」
魔王はご機嫌な顔でウーガーをクルンと振り返る。
ウーガー「うっっせーなー、お前は」
魔王「おるよな。ライちゃんとクラ坊が」
一度は面倒くさそうに視線をそらすウーガーだったが、子供のように即座に聞き返してくる魔王に苛立ちを覚えると、遂には勘弁したように多少不機嫌になったしかめっ面を合わせた。
ウーガー「ったくよー。・・・あぁ、いるぜ。ライブリーとクライリーって言う、こんぐらいの背丈のガキが。ここにな」
ウーガーは言葉を返しながら、両手を下に下げると、手のひらを下に向ける。
自身の腰あたりで宙に浮かせた両手は、他者から見て、見えない子供の背丈を如実に現しているようで、背丈を表す素振りも。ここに居ると示される指先も。教授するような言葉自体も、アビシニアにとっては嘘とは思えず、自分の視界にこそ映らないが、確かにいるのだという確証を得てしまうのであった。
アビシニア「私には見えません。ですが…、いるんですね?」
アビシニアの問いかける顔は何処か不思議そうだが、見えないと言いながらも必死で目を凝らす姿は見えない何かを手探りで追い求めているように二人から見えてしまう。魔王はその姿にニコニコと笑顔を見せるが、ウーガーはやきもきとしているのか鼻の横を引くつかせる。
ウーガー「居るっっつってんだろう!」
魔王「お前は怒らんでもいいだろう! アビちゃんのあの姿を見ろ! あれが否定しているように見えるのなら、洗面台のビオレUで目ン玉洗ってーーー」
ウーガーのガナリ声に、魔王は叱りかえすように声をかえす。ただ、それだけでは満足できなかったのか不躾に指さしながらも、
グチグチと意味不明な小言を繰り返す。ウーガーはピキピキと浮かび上がってくる血管の流れを滞らせる魔王の言動に、遂には痺れを切らしたように魔王の言葉を遮る。
ウーガー「ーーーお前はいちいち、うるっっせーなー!!」
ウーガーは魔王に怒鳴り声を上げたが、肝心の魔王は既にウーガーに興味をなくしたようにそっぽを向いていた。
まるでウーガーの怒鳴り声は自分には向けられていないというような知らんぷりに、ウーガーのギザギザと尖った歯は軋むような音をたて噛み合わされるが、当事者の魔王はまるで気にしていない様子で、目を凝らし続けるアビシニアに声をかける。
ウーガー「ッッつ!!」
魔王「アビちゃん。ここ、ここ。今はウーガーの両脚の外にしがみついてる」
アビシニア「は、はい・・・」
ウーガーは対象のいない一人舞台に声にならない声を漏らす。相手にされないあまり自分だけが浮いているような錯覚に陥ると少しだけ恥ずかしそうに口を閉じる。
自身の傍らでは以前すっとぼけた様な魔王が「ここに居る」と差し示しており、それを真剣に見つめるアビシニアに顔を向けると大きく息を吐くのだった。
ウーガーはアビシニアを見ていた瞳を、キッと鋭くとがらせると魔王を睨む。
ウーガー「お前、本当は見えてんだろ?!」
魔王「見えんと、言うておるだろうが!! 感じることしかできんのだ俺は」
ウーガー「わっざとらしーなー。すっとぼけた振りが嘘くせーんだよ、お前は」
魔王「あぁ?! 俺だってライちゃんとクラ坊の顔見たいんだぞ!」
ウーガー「あーあーあーあー。魔王様は演技がお上手ですねー」
魔王「お前なー。そんな事言うなら、俺とお目々を交換しろ。俺は見えるようになるし、お前は見えてないことがわかるし一石二鳥だろ」
ウーガー「馬鹿じゃねーの」
二人は言い争うがアビシニアは魔王の言動に従うように、更に瞳を凝らす。呼吸をするのも忘れるほど集中するように一点を見つめると、視界を拡張させるように大きく目を見開く。
アビシニア(
アビシニアは自身の瞳の名を心で呟く。
その名を現すかのように大きく開けた瞳の中には紋様のような色彩が浮かび上がると瞳の色は白く変色する。
アビシニア(やっぱりみえない・・・)
アビシニアは首を動かしながら、子供の姿を必死で探す。
アビシニア(私の瞳、ALV#7を使っても・・・}
(体温も、空流も、不可視光も、フォノンも……何も反応しない…)
アビシニアは力を込めた瞳を凝らし続ける。が、二人の言う子供の姿は一向に見えてこない。
多機能とも、高性能とも呼べるアビシニアが持つ固有の瞳、通称#7。
エスペラの中でも秀でた自身の絶対の個性であり、自身を表す象徴である稀有な瞳。
謙虚なアビシニアの中でも、いくつもの難局を乗り越え、皆の力にもなれたと思える自負すらもある。が、アビシニアはそんな自身の誇りすら過信しないのだった。
頭に浮かぶ凝り固まった奢りは確かにある。だが、自身が全てではないことを知っているアビシニアは否定するように首を横に振った。
(今の私の視界では、子供は見る事ができない…)
(…でも、魔王さんとウーガー、二人の顔は確かに見えるのだから…)
アビシニアが力を抜くとの瞳の色がスッと元に戻る。開ききっていた瞳の負荷は大きいらしく、少しばかり疲れたように両目を閉じると大きく吐息を漏らした。
魔王「アビちゃん、わかった?」
魔王の問いかけにアビシニアは瞼を開くと、首を細かく横に振る。
アビシニア「・・・いえ、私には見えませんでした。力不足ですみません」
魔王「気に―――」
ウーガー「お前に見えるわけねーだろーが!」
頭を下げたアビシニアに魔王は優しく声をかけようとするが、今までの苛立ちが募ったのかウーガーは声を荒げる。
アビシニア「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
魔王の声をかき消すように放たれた言葉は暫く皆の時間を止める。
苛立つもの。動きを止めたもの。ウーガーに対し敵意をむき出すもの。ニコニコと笑顔を見せるもの。身構えるもの。千差万別。
短い静寂が訪れ、時計の針は1から2に進む。皆が皆挙動をにらみ、動き出せない止まった時。
先陣を切ったのは、冷酷なほどに瞳を尖らせた魔王だった。
魔王「・・・おい」
魔王の声のトーンは今までとは違い、低く、重く、小さな声量ながら静かに響く。
魔王「他者からわかってもらえる姿勢や気持ちに対し、お前が苛立つのはわかる・・・」
ウーガー「だからテメーは何がいいてーんだよ!! あいつなんかにわかるわけが―――」
魔王「黙れ」
魔王の声はウーガーの声をかき消す。
ウーガーの怒鳴り声のほうが、魔王の声より遥かに大きかった。
苛立ちからの怒声。解き放たれたかのような叫び。圧倒的に響く声だが、魔王の声は鋭く尖るとそれを排除するように周囲を突き刺す。
冷酷なほど尖った瞳からの突き刺さるような視線はウーガーの次に発する言葉と動きを止めると、魔王は圧を纏いその場を蹂躙する。
ウーガー「・・・お」
魔王「黙っとれと言っただろう」
ウーガーから見て、魔王に負ける要素は見当たらない。
戦いになれば秒殺できるような相手だとも認識している。
喧嘩は弱く、力も微々たるもので、自分と比べたらそこら中にいる小蟻の様なもので、踏み潰す事は造作もない。が、その弱い男に「黙れ」と一言言われたウーガーは次の言葉が出てこなかった。
自分より明らかに弱いはずの男が、何故か逆らえない雰囲気を醸し出すのだった。
魔王「少し頭を冷やせウーガー…。お前の過去に何があったか俺は知らん」
ウーガー「……」
魔王「だけどな。アビシニアは子供たちを必死に見ようとはしてくれている。・・・お前はアビシニアの事を見ようともせんのにな!」
ウーガー「っっ!!」
魔王「でもな、ウーガー」
魔王は今まで尖らせていた瞳を不意に緩める。
魔王「過去にいつまでも縛られるななど、俺は口が裂けても言わんからな。・・・大事だもんな」
ウーガー「・・・・・・・・」
マオウに軽く肩を叩かれ、ウーガーは口を紡ぎ俯く。なんでも知っているような感じさえする魔王の言動に押黙ると、尖った歯を軽く軋む程度噛み合わせた。
アビシニア「すみません。・・・私に見ることができなくてーーー」
エジ「アビー!! もう、いいだろ!!」
頭を下げて謝ろうとする素振りを見せるアビシニアに、エジは眉間に深くシワを寄せ、眉毛を吊り上げた顔を寄せる。
アビシニア「…」
エジは若干今までの鬱憤が溜まっていたのか少々赤くなった顔を、クルっと後ろを向くようにして魔王に向けた。
エジ「お前のいい加減な発言のせいで、こっちは話が進まねーんだよ!!」
エジはズカズカと歩幅を荒く踏みしめ魔王に近づく。
魔王「あぁん?」
エジ「グダグダグダグダ能書きたれやがって!! 一般人は黙ってろ!!」
エジは魔王の襟首を両手で強く握る。軽く胸を浮かすように力を込めた両手は怒気を表すように筋が浮かび上がる。魔王に向けた顔も嫌悪を表すように歪むと、大きく開けた口から出る言葉にはムシャクシャした気持ちが宿ってしまう。
エジ「テメーの発言聞いてると―――」
エジが魔王の襟首を持つ両手を力強く寄せた瞬間だった。
エジの首筋に冷たい感触が宿る。エジはその感触に瞳を横に向ける。
ビタリと首の皮一枚で止まった金属のナイフは、切っ先を人間の急所である頸動脈に刃先を向け止めると、微動だにせずに静止する。エジが横目を向け見つめる先には光の消えたような瞳で自身を睨むルーの姿があった。
エジ「…ヤメときな譲ちゃん。そんなチンケな得物じゃ俺はやれねーよ」
エジはルーに喋りながら横目をさらに奥に向ける。
エジ「―――そっちの譲ちゃんもだ」
エジが視線を向けた先には長物のライフルを構えるチーの姿が映る。片膝を立て膝の上に載せた左腕を横に構えると、ライフルの銃口をエジの体に向け停止する。
チー「…」
エジから制止を受けた2人だがルーのナイフが下がることも、チーの銃口が逸れることはない。
エジは内心思う。
エジ(こいつら相当訓練されてやがんな、マンチ!)
エジがマンチに目配せすると、マンチはコクンと頷く。
マンチは頷いた後、以前自身の周りに展開しているサークル上の空間を動かすように右手を振ると、見たこともないような文字列が揺れ動くように形を変える。形の変わった文字列に目を通したマンチはエジを顔を合わせる。
マンチ「ナイフが250、ライフルが200」
エジはマンチから伝えられた数字に多少驚いたように目を開くと、自身に殺意を向ける二人を改めて確認する。
エジ(こいつら…この惑星の住人にしては破格の値じゃねーか…)
エジ{念の為だ。…こいつは}
エジはルーに切っ先を向けられている首を少し動かすと、顎で魔王を示す。
マンチはエジの合図に気づき、細かく首を立てに振ったあと、魔王に照準を合わせるように目の前の空間を変化させる。仕切りに揺れ動く文字列が魔王の姿を捉えたとき、マンチは鼻づまりした様な妙な音を鳴らす。
マンチ「…ふぐっ」
エジ「?」
マンチは出ようとする笑いを噛み殺すように顔を歪める。なんとか笑いを耐えるように口元に添えた手で抑えると、小刻みに震えるようにしてエジに顔を合わせた。
マンチ「2です!」
エジ「はぁ?」
マンチ「2!! ふはははっ、魔王よっわ!!」
エジ「・・・」
マンチは込み上げる笑いを抑えきれないのか腹に両手を添えると笑い転げるように体をくねらせる。エジはマンチから伝えられた魔王の数値にポカンとしたように間を挟むと、小馬鹿にしたように小さく笑い声を上げた。
エジ「ふっ。はは、誰にでも突っかかってきやがるがら、どんな野郎かと思ったら、唯の自信過剰やろうかよ」
魔王「…」
エジは魔王の姿を見て嘲笑する。襟元を掴んでいた両手は既に拘束を解くように緩め、片手で自身の瞳を隠すようにして覆う。
込み上げてくる笑いのせいか、今まで散々場を乱されたせいか、はたまた、魔王への鬱憤のせいかはわからない。
ただ、エジは魔王に対し侮辱するような言葉を吐いてしまうのだった。
エジ「散々凄んでくるくせによー。結局は女二人に守られてるようなチンケな男じゃねーか」
エジは最早首元に向けられたナイフも、体に向けられた銃口も関係ないと言わんばかりに身体をのけざらせる。身体を動かしたときに人体の急所を追うように動かされたナイフも、銃口も、目の前にいる男の姿も最早どうでもよく、ただただ、今まで胸の中に滞留していた土砂を吐き出すように大きく口を開いた。
エジ「恥ずかしくねーのかよ。くくっ、よえー癖にトラブルばっかり引き起こすわ! 挙げ句自身じゃなにもできねー癖に、女に守ってもらってるわ!」
魔王「…」
エジ「くくっ、ガキじゃあるめい。いつまで子守してもらってんだよ、お前は」
魔王「待て」
エジのどこまでも嘲笑するセリフの数々に、ルーがナイフを立て、チーがトリガーを引く瞬間だった。
魔王は右手を横に振りかざすと、二人を静止するように手の平を向けた。
エジは高笑いするように大口を開け笑う。目の前に居る男など眼中にないと言うように瞳を全部手のひらで覆い隠すと腹を抱えるように前のめりになる。そして、笑うだけ笑った後に目の前にいる魔王に手のひらを外した瞳を見せた。
エジ「ははっ!!」
魔王の顔を見た瞬間。エジは腹に残るような笑いが瞬時に止まる。
目の前で嘲笑するように笑っていたはずの男。
小馬鹿にするように侮辱し、自身より格下だと思った男。
矮小であり、ちっぽけだと思った男の瞳を見た時にゾッと背筋が凍りつくほどに体を震わせる。
魔王「…おい。…お前はそれを本心でいっておるのか?」
魔王の声はもはや冷酷なまでに凍ると、エジは見つめる瞳は尖る。
魔王が見つめる瞳、それはエジにモノを言わぬ感情を乗せる。
―――それはもう怒気と呼べるものではなく、例えるなら殺気だった。
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