第2話 少年、話を聞く
「んぅここはどこ」
僕はどうしてここにいるんだっけ、分からない。こういうときって、知らない天井だだとか、私はだぁれとでもいうべきなのだろうか。
とりあえず、家の中っぽいから起きて外に出てみるか。それにしてもかわいい印象を受ける部屋である。女性の家なのかもしれない。
***
2階のようだったので下に降りてみると、女性の方がいた。あまり、大人の女性と関わったことがないので、分からないのだが世間一般では美しいと言われそうなほどいい印象を受ける女性だった。
「あ、起きたんだねーそっちで先に顔でも洗ってきたらどうかな」
本当に状況がつかめないのだが、言われたからには洗ってきた方がいいのだろう。そして、顔を洗い僕は女性の方に話を聞く。
「えと、あなたは誰ですか?」
「私はね
まさか、本当に僕のことを助けてくれる人がいるなんて、いつぶりだろう僕に優しくしてくれる人出会うのは。
「えと、僕は
「まぁいいんだよーそれにしてもあんな所にいたの?」
僕の事情を話すべきだろうか、僕の今までのことを。あんなつらかったことだけど、不思議とこの人なら話しても大丈夫だと思う自分がいる。
「実は……」
***
「なるほどね。うーんじゃあさ瑠衣くん私の管理してる寮に泊まっていいよ」
「え、そんな悪いですよお金だって払えませんし」
「その代わりなんだけど、瑠衣くんにはしてもらいたいことがあるの」
「してもらいたいこと?」
「私のVtuber事務所に入ってもらいたいの。もちろん給料も渡すよ」
「えとまぁ僕もすごく感謝してるので全然大丈夫なんですけど、そのVTuberってのは何ですか?」
少し前に、配信をしてる人たちってことはテレビで見たことがあるけど、詳しいことは何も知らないため聞いてみると。
「えっとね、こんな感じで仮想の体を使ってリアルの自分をうつさずに配信をすることができて、今はいろんな人が個人とか企業の1人になってるの。そして、私がCEOをしてる企業に瑠衣くんに入って欲しいってことだよー分かったかな?」
さらっとCEOって言うのか。あとなんか誘い方がつぼを買わせようとしてくる人に似てる。でも、この人の目は本当のことを言っている目だ。
「でも、なんで僕なんかを誘うんですか。もっといい人だってたくさん」
「うーんとそれは、一目惚れというか。いや声でもだから、一耳惚れみたいな。それだけ、君の声がかわいくて誘ってるんだよ」
僕の声がかわいい?だって僕は男なのにこの声だからって虐められていた。でも、そんな僕の声をかわいいと言ってくれるなんて、うれしいに決まってる。そうだ、答えは決まってる。それに、断っても僕行くところなんかないしな。
「喜んで入ります。配信のことはよくわからないけど、竹内さんがそんなに言ってくれたんだから」
「そっか交渉成功だーやっぱ私は最強だね。まぁ事務所に行くのは明日にしよっか。少し遠いし、まだ夜だからね」
確か僕は9時ぐらいに外にいたから、2時間ぐらい寝てたのか。助けてくれなかったら本当に危なかったかも。
***
そして、寝る前にプリンを食べさせてもらった。久しぶりだからか、それとも竹内さんと一緒だからか。とてもおいしかった。
それにしても、一応僕17歳だから恥ずかしいんだけど、なんで一緒に寝ることになってんの⁉。まぁ僕の体中学生って言っても仕方ないレベルだけど、それでも刺激が強いと思うよ!。うー感謝してるけどこの人ちょっとPONだよぉ。
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作者のコメント
リアルだこんなことは起きない デデドン
前回の視点の朱音さん登場!
もう少しガードを固くしてほしいところですね。
まぁ私が書いたんですけど。
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