勉強会

2学期初日が終わり俺は帰路に着く。隣には当然野沢さんがいる。いるんだが…


「ねぇ、なんか近くない?」


「?そんなことないですよ?」


野沢さんがコテンと首を傾げる。可愛い。…じゃなくて!!


野沢さんは俺の腕に巻きついているのだ。これで近くないわけがないだろう。

なんかいい匂いはするしないとは言わないがふにふにしたものが当たったり離れたりするし…

家に帰るだけで、こんなに精神力を使ったのは初めてだと俺は思いました、まる


「野沢さん?」

「…」


「おーい」


「…」


やっと家の前に着いたのに何故か野沢さんが離れてくれない。


「野沢…「竹村くん!」ひぃっ!な、何?」


いきなり野沢さんが俺の前で叫んだのでびっくりして変な声が出てしまった。


「あ、あの…き、今日の勉強会なんですけど…」


「うん?…あー、昨日言ってたやつか!今日からするの?」


「あ、はい。それで…なんですけど…」


「うん」


「うち、来ませんか?」


「うん?…え、は、はぁ!?!?」



「さ、どうぞ。上がってください」


「あ、はい。お、お邪魔します…」


なんと、野沢さんの家にお邪魔することになってしまった。


「同じ間取りなんでわかると思うんですけど…居間あっちです。着替えてくるのでゆっくりしててください」


「わ、わかった」


お、落ち着かない…


「お待たせ〜」


4、5分すると制服から私服に着替えた野澤さんが出てきた。

「っ!!!」


俺はその姿に見惚れてしまった。

夏らしい青っぽいワンピースに身を包んでいる。

靴下は履いておらず素足になっている。

まるで彼女の周りだけ時間が止まったような、そんな感覚に陥っていた。


「竹村くんってば!」


「ヒィっ!な、何?」


「どうしたの?ボーッとして?大丈夫?」


「だ、大丈夫」


「本当に?」


「本当だって」


言えるわけないだろ…あなたに見惚れてました、なんて…


「もう無理…疲れた…」


「今日はじゃあこの辺で終わろっか」


勉強会が始まってから2時間。俺は野沢さんに見てもらいながら今までの数学の範囲と今日の復習を行っていた。


「竹村くん、数学苦手というか…今までやってこなかったからできてなかっただけだよね?基本を教えたら7割くらいスラスラ解いてたもん」


「それは野さんの教え方がわかりやすいから…」


「そうだとしても、だよ。あ、晩御飯食べてく?」


「いや、そんな、そこまでしてくれなくても…」


「いいからいいから。ちょっと待ってて」


そう言って野沢さんはキッチンへ向かった。


野沢さんって料理もできるんだな…なんでもできてすごいな…

「お待たせ!」


?なんかすごい速いような…って、え?


なんと野沢さんが持っていたものはカップラーメンだった。


「えっと、野沢さん?」


「?どうしたの、竹村くん?」


「晩御飯って、それ?」


「うん、そうだけど?」


うそだろ?


「毎日、それ?」


「うん」


これはやばい。


「野沢さん」


「どうしたの?なんか目こ、怖いんだけど」


「今日は俺が晩御飯作るわ。キッチン貸して」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんにちは。お久しぶりです。

期末テストが終わってからネタが上手く出てこず…

待たせてしまい申し訳ありません。

今日からまた投稿していきますのでよろしくお願いします!


また、今日から新作を投稿しますのでよければそちらも見ていってください。



悪魔の契約–devil's contract–

https://kakuyomu.jp/works/16817330654529292434/episodes/16817330654529298970


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目標は⭐️100とランキング100位以内です!

これからもよろしくお願いします!

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