第2話 スキル開放
ドーーン!!
今日もすごい威力が出ている。
「なんだこの音は...嫌な予感がする。」
そう言って現れたのは、水中の生物で一番強いと言われているシャチだった。いやもう全員喋れるんだなこの世界は。
「おい、君海を荒らしているんじゃないか?」
「いや、そういうつもりではなくただ世界を変えたくて特訓をしているんです...」
もちろん"世界を変える"ということは理解してもらえなかった。
「そんなに、世界を変えたいというなら、僕を倒してからその目標に進んではどうかな?」
すごく怖い。すごく大きい。僕の何倍の大きさがあるんだろうか。しかし、今の僕は強い。たとえ相手が大きくても、僕は普通の魚ではないからな。
「よし分かった。引き受けよう。」
「そうと決まれば早速殴ってみろ。」
僕は軽くシャチに対しパンチをした。
「うわっ!!」
シャチは数メートルほど飛んだ。自分でもびっくりした。しかし、シャチはまだ倒れていない。
「さあ...とどめの一発を...」
「やめてくれお願いだ!君の強さは十分わかった!」
そう言われたので、素直に腕を降ろした。
「すみませんでした。もう海を荒らしません。」
シャチは心なしか安心したようなそぶりを見せた。
「君は悪い魚ではないようだね。では、スキルを授ける。」
「スキルですか!?ありがとうございます!」
スキルというものを使えるようになると思うと、興奮した。
「その名は...」
「サカナクションだ!」
僕の名前"オ・サカーナ"並みにダサかった。しかし、このスキルは名前とは正反対に強いらしく、発動すると100メガトンのおもりを落とすことができる。
「スキルをくださりありがとうございます。でも、海で特訓はできないから、どうしよう...」
「君は、陸で生活ができる体だと思うんだけどなぁ。」
魚なのに陸で生活できるって、僕どれだけ強いんだ。
試しに陸に上がってみた。
「空気が吸える!しかも、歩けるぞ!」
シャチが言う通り、僕は陸でも生活ができるようだ。
「それはよかったな。そんじゃ、俺はここらで。」
と言い残すと、シャチは去っていった。
「最強の魚...面白そうだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます