気づいたら魚になってたんだけど。
すごい魚を生み出した人
第一章 "最強"の名乗り
第1話 オ・サカーナ
―ある日の研究室
「ふははは、ついにこの時が来た... この物質同士を融合させる時がな...」
「さあ、早速融合させるぞ!」
この融合を行った科学者はそう言いながら、ゆっくりと消えていってしまった。
そしてその融合を行った瞬間、
ドーーン!!
「ん?なんだここは、なんだこの感触は?」
一匹の魚が生まれた。融合に成功したのである。
目を開けると、周りは水、水、水。水で埋め尽くされている。ここは海だった。
「・・・ちょっとそこの魚さんいいかな?」
他の魚に話しかけられたようだ。って、普通に喋れるんかい。
「すごいオーラをまとってるね...まさか君は超能力者?」
「オーラ?そんなものが僕にはあるの?」
自分がオーラを発していることは自分ではわからなかったが、この魚によると、とんでもないオーラを放っているようだ。
僕は強いのかもしれない...!と思って水に向かってパンチしたが、威力が出ない。そんなこともなかったのだ。
「えーっと、多分僕が強いのは誤解だと思う。」
「いいや、君は何かしら能力を持っていて、世界を変えられるかもしれないぞ。さあ、試しに僕を倒してみてよ。」
発言に驚いた。
「倒すなんて...なんで?」
「もしかすると、君は誰かを倒して強くなるタイプなのかもしれない。さあ。僕を倒して。早く。」
「でも...あっ」
急かされたので、そのままその魚をパンチしてしまった。それも結構強く。
相手は小さかったので、もう死んでしまった。
「ほんとごめん...でも、これでよかったんだよね?」
すると、なにかパワーが出てきた。なんだこの、みなぎってくるものは。
"お前の名前は、オ・サカーナだ"
何か、天からか聞こえてきた。僕の名前はオ・サカーナ...いや適当すぎない??
しかし、名前を決められたのだから仕方ない。そう名乗るしかない。
"今、水中でパンチしてみろ。"
僕は言われるがままにパンチした。
ゴゴゴゴゴゴゴ...
「え!?威力がさっきと桁違いだ!」
このパンチで、周りにいた魚たちが消失。本当に罪のない魚たちを殺してしまったのは本当に悲惨だ。しかし、もうここまで来たら鍛え上げて世界を変えてみてもいいかもしれない。
――357年後
あれから357年間特訓を重ねた。僕のパンチは、10万匹の魚を殺してしまうほどになってしまった。それと同時に、僕は超長寿であることが分かった。
しかし、見た目は357年前と一緒で普通の魚の姿だ。
これからどうやって世界を変えていくのだろうか。思うだけで心が弾んだ。
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