反省文

常盤木雀

四百字詰め原稿用紙二枚に反省文を書いて提出すること

 ぼくは、夏休みの宿題を半分しか提出しませんでした。悪かったと思っています。

 宿題を出せなかった理由は、大きな荷物のおじいさんを助けたからです。

 ぼくが図書館で宿題をやろうと出掛けた時に、荷物を持って困っていたおじいさんに会いました。一学期に福祉について勉強したので、助けなきゃと思いました。

 おじいさんは迷子で、石碑の近くに行きたいと言いました。そこで、大きくて重い荷物を持ってあげて、スマホで調べて一緒に歩いて石碑に行きました。行きたい場所はもう少しだとおじいさんが言ったので、ぼくは最後までついていってあげることにしました。

 おじいさんについていくと、立派な門があって、そこを通ったら知らない世界でした。空から花が咲いていて、ぼくの膝くらいの大きさの人がたくさん走り回っていました。ぼくがびっくりしていると、おじいさんは

「せっかくここまで来たんだから、鬼退治を手伝ってくれないか?」

と言いました。

 おじいさんは、ぼくが持ってあげていた荷物を開けました。その瞬間に、おじいさんはお兄さんになりました。力を節約するために、若さを体から分けておいたそうです。小さい人たちは、お兄さんのことを救世主だと呼んでいました。

 お兄さんと進んでいくと、逆さまの森につきました。森の奥にいたのは、巨大なリンゴみたいな鬼でした。鬼が出す毒ガスで、近くの植物が腐ったり老けたりするそうです。しかし、お兄さんが一撃で倒しました。鬼は死んでしまえばリンゴのような果物扱いで、焼くと美味しいらしいです。みんなに期待されて、ぼくはまだほとんど活躍していなかったので、火を大きくするのにぼくのバッグに入っていた宿題を使いました。

 以上のことから、ぼくは問題集を燃やしてしまったので、それ以外の宿題しか出せませんでした。

 反省して、次からは夏休み初日に宿題を終わらせて、外に持ち歩かないようにします。

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反省文 常盤木雀 @aa4f37

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