5-2 ひとりにひとつ
対象が
信号機の色がずっと青、みたいな『遅刻の危機』を回避しようとするレベルではなく、本当は『大規模な戦闘の可能性』を回避するレベルで効果が残っていた。
もし、『
だが相手は
だから『
「あの火柱が
「いや、これは
「じゃあ、もう終わっ――」
「終わらない。仕留められないよ。この程度じゃ」
「呑気なこと言ってる場合じゃないって。
こんなに自分の非を認める
「
「
「そう。しかしどうもキナ臭い……ウチがヤった奴と情報が掛け離れ過ぎている」
クラスと付いているのは、
つまり
この屁理屈じみた理論に「じゃあ仕留めたウチらを
「光学的擬態は
「ブ、
「そう。しかも
ただ、設計の基本思想として第三者にも使用出来るような汎用性は組み込まないのが普通だ。
だから第三者が仕組みや構造を知っていたとしても、開発者のようには発動出来ない。
そして開発の継続や実戦での使用を繰り返していくうちに、開発者自身が逆に
こういった理屈から1人の
だが、この常識的限界を超えようと始まった研究が、かつてあった。
それが
1人の
しかし、複数の
それだけならまだしも、開発段階に生じる大きな非人道性が問題視され、トレンドはすぐに下火になった。
「
「国際ルールで禁止されたから、続けられないってのが正しい表現かもな……ただ――」
「
「え?」
「
「
なんでまた、ここでも
「ウチも、ついさっき知ったことだ。ただ、現時点で
この時は、苦手な相手を回避するって意味だと思ったが、もしかしたら
「いずれにしても
「空想っつーよりは危険思想の産物だな。そしてこの
……。
「恐らくだが、飛泳能力を麻痺させるような能力も保有している」
…………。
「
………………。
「じゃなきゃ、あの子ら全員死ぬぞ」
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