コメント失礼します。
……ごめん、なさい……ごめんなさい、きらいに……きらいに、ならないで……
姫さまの、ばか。きらいになんて、なるわけないじゃない。
要所に出てくるこの言葉が、卑屈から、愛の言葉に代わっていくその流れを見届けていたら、最終話でした。
9話のわたしは、よわい での感情の連想も大好きです。
悲しさも幸せも、優しみに溢れているとでもいうのでしょうか最後まで素敵なお話でした。お世辞抜きに感動しました。
では、エピローグを楽しませていただきます。
作者からの返信
左手でクレープさま。
申し訳ありません、コメントお返しできていませんでした!
このおはなしは結局、愛すること……想い、と呼びますが、その想いの結実を描くことが目的だったんだなあと、自分でもいま思っています。白の紅へのきょうだい愛、リューリュの鬼鏡姫への親友愛。そして、前の世代から次の世代への、愛。
優しさにあふれている、とのおとこば、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
鬼鏡サマ、嫌いになんかなるはずないじゃないのよっ! って私のような醜い下賎が上から口調でございますが。
リューリュちゃん、そうか、文字をすらすら読めるのも当然だったか。歌を知っていることも。
いつか封じるため、歌を残し、記憶を消して、永遠にも等しい時間をぐるぐると巡ってきたのですね。
このお屋敷にリューリュちゃんのいること運命的な導きかと思ったら、ついに時は来たれりとリューリュちゃんの方からやってきてたわけですね。
二人は、概念的存在になってガツガツ当たり合い、そして許し合い、そして、消えていった? いや、この降った影というのが……
作者からの返信
かつたさま。
リューリュが文字を読めたのは、というより白の巫女が「将来の自分が」読めるようにしておいたのは、歌に触れて声に出して読み取り、その秘められた意味を世に解き放つためでした。
遠い昔に仕掛けられた、悲しいしかけだったのです。
それでも……。