25 魔女との思い出の話 7

◇ ご挨拶と趣旨のご説明 ◇



つくもせんぺいです。

出会っていただきありがとうございます!


さて、今回も喋くり後夜祭は魔女との思い出の話5から連続したテーマでお送りしている、自分が大学時代師事した魔女先生こと、


村田喜代子 先生


の、ゼミで長く扱った題材のお話。


参考の呪文書及び記録は、

先生の著書「縦横無尽の文章レッスン」・大学時代の教材・つくものあやふやな記憶(苦笑)です◎


引き続き【2000年間で最大の発明は何か】をお送りいたします。

早速参りましょう。



◇ 弟子が考える発明と理屈とは 不可視編 ◇



今回も「弟子が考える発明とは?」を2つお送りします。

まず一つ目は、キーワードを伏せてお送りします。3人分少しずつ。

どうしてかって? なんとなくです(笑)

大丈夫です。2行くらいで分かります(確信)


⑴-①


 始めは「愛」と書こうと思ったが「愛」は別にここ二千年の発明ではなく、進化の過程で身に付いた人間にある根源的な意志なので、次善策として「〇⇐漢字1文字」を推そうと思う。

(中略)

 ○とは、「人」との「会話」ではなく、「魂」との「対話」だと私は考える(以下略)



⑴-②


 私にとってそれは「〇〇⇐漢字2文字」である。(中略)単純にゴラクの一つとして片付けるにはあまりにも大きすぎる。それだけの力を持っているのである。

(中略)治療に利用されることもある。(以下略)



⑴-③


 最大の発明は「〇〇⇐②と同じ」であると思う。それはどうしてかというと、〇〇がない世界を考えてみよう。

(中略)例えば、日本中が熱狂したビートルズだって存在しえない。そうするとジョン・レノンとオノ・ヨーコは出会わなかっただろうし、世界中の若者たちが平和について考えなかったかもしれない。(中略)

 〇〇というのは人間が生みだせるものの数少ない一つである。人間が何かを作りそうというときには、何かしら自然をもとに作り出すのだが、○○は人間の己から生み出すことのできるものである。



と、いうわけで複数の弟子が回答した発明。

すぐにピンと来られたかと思います。

ジョン・レノンが答えみたいなものですね。

【歌】・【音楽】でございました。


①は歌として、愛との対比、概念的な価値について。


②は音楽として、治療法などの活用を通した、音楽のチカラについて。


③は音楽として、もしなければ喪失していたかも知れないモノを通しての、音楽の重要性。そして、人がその身だけで生み出せる発明であるということについて。


同じモノを違う視点から捉えた紹介でした。

物ではなく、人が生み出したモノを発明とするならば、音楽や物語を想像する方もいるのは道理だと思います。


魔女先生はこういう実体をを持たない理屈を並べる時の注意点を、以下のように述べています。


日本人はとかく物事を抽象的にとらえることが苦手である、具体的ではない思考は理屈であり、理屈は中身のない空虚な言葉の連なりだと思い込んでしまう。しかし、理屈は理論なのである。理屈や理論のない具体的な話だけで、ものごとの結論に導くことはできない。


……なんだか急に難しいです魔女先生(泣)


ま、まぁ不肖この弟子なりの理解で要約するなら、

「誰かを説得するなら事実も虚実も夢もロマンも混ぜ合わせて語るのだ!」

ですかね?苦笑


【魔女との思い出話5】で紹介した「消しゴム」だったら、消しゴムの話だけで発明を語っても弱い。

「デリートキー」⇒「犯した過ちを訂正できるすべて」と、抽象的な方向へ論理を広げ説得性を高めることで消しゴムという小さな論理を堅くしているというわけですね。



◇ 不可視編 其の2 ないものをあると定義づけた発明 ◇



⑵ 時計


 古来から人は名前を付ける行為によって、不可視な存在を可視的存在に変え、自らの中で把握してきた。空気、温度、季節、それに時間などというもの。なかでも時間という見えない不可視を、具体的な可視とした「時計」という発明は、数ある発明の中で、きわめて稀な例ではないだろうか。


 一分=六十秒。一時間=六十分。一日=二十四時間。キリのない括りに規定された時間を、私たちは違和感なく過ごしている。しかしそれは当たり前のようでいて、とてもおかしなものだと私は思う。地球に意思があったとしたら、本当にこの数をカウントしているわけではないはずだ。人が人のために創った時の刻みは、とても人間らしいエゴから成り立っているのだから。


 そんな時間が人にもたらしたもの、それは生活に流れる様々な、複雑で多彩な人間的感情である。

「もうすぐ始まる」、「もうすぐ終わる」、「もう時間がない」、「あと五分」、「明日になれば」、「来年になれば」(中略)

  人々の感情は多彩。時間によって引き出された感情もかくも多彩。

 しかし「時間がない」なんてことは本当はありえない。

 目の前で広がり変化し続けている時間は無制限である。それを「時計」いう発明は、時間を縛り、あり得ないはずの不可視の限界を世界に作り出してしまった。



というわけで、今回二つ目のご紹介は時計でした。


え? 引用長くないかって??

このあまのじゃくなチョイス、どことなくポエミーな解釈と文章。

見覚えがあるとは思いませんか?


そうです。自分です(笑)

まぁ、たまにはということで(^^;


ちなみに、これでつくもの素性が割れることはまず無いと思います。それこそ昔話ですしね(゚∀゚)


魔女先生は〈時間は無制限である〉という言葉は、世界の常識を否定して新鮮だ。

と、評して下さいました。


わーい。

と、思うじゃないですか。


「次に短くて鮮やかな例をあげましょう」


暗にという、メッセージ付きです(涙)

引用しといてなんなんですが、自作な上に長々と使ったから考察もオチもありません(・_・;



◇ 今回は実体のないモノ関する発明でした ◇



はい!

連続してお送りしている魔女先生シリーズですが、次回、変わり種をお送りして、まとめの字数が収まれば次回まで。

収まらなければあと2回となります。


飽きてませんか?苦笑

お付き合いくださった方、ありがとうございます(^^)


雑談挟むかは未定です。

では、書け次第またお会いしましょう◎


次回予告も割愛です。

誰かの何かになれることを願って。

ではでは(^^)


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