優しい雨
艦これを続けているうちに、旅行がてらリアルイベントにも行くようになった。
同人誌を買うイベントには行かなかったけれど、公式コラボにあわせて宿だけ決めて食事や観光はポイントをチェックだけしてあとは成り行きまかせの呉や佐世保の旅。
かつての私ではあり得ない行動だった。
旅行とはしっかりスケジュールを組んで行くものだったから。
艦これ絡みのことだけは、以前の私よりフレキシブルになれているようだ。
仕事中の昼休み、頭を切り替えたくてひとりで食事に行く時、以前はInstagramを流し見したり、電子書籍で読書したりしていたけれど、最近は艦これの攻略サイトを見る時間が増えた。
おのずとイベントや推し艦のファンアートも目につく機会が増える。
私はゲームの効率的な攻略が第一だけれど、「旗艦は嫁艦縛り」とかさまざまな楽しみ方があることも理解している。そんな中で見つけたのが「彼(女性の可能性は低いと思う)」だった。
ゲームの攻略自体はのんびりと緩いけれど、艦娘の背景やイベント海域モチーフの考察は鋭い。自分で絵を描き、動画を編集してアップしたり(自分用に自分でアプリを作ったりカスタマイズしたりもしているらしい)している上に、それを複数のゲームやアニメやマンガ、ライトノベルの考察でもやっていて、それぞれ一定数のフォロワーがいるから、艦これ同様クオリティは高いのだろう。
さらに、本人は特に言及してないけれど、おそらくサブアカウントと思われるインスタもセンスがいい。構図の切り取り方とかたびたびハッとさせられる。題材の大半は食事だけれど、時々アップする街や旅先の風景もまたいい。
絵や動画、たまに上げられる掌編小説のようなものや身辺雑記、それぞれ単体で見たらもっとすごい人はいるだろうけれど、それらをみんなかなりの水準で仕上げていること、何より題材の選び方と加工の仕方のセンスは唯一無二だと思う。
いつしか私はその人の複数のSNSに新着通知を設定するくらい気に入っていた。
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