第二話「◯◯は出さないと言ったな……アレは嘘だ!」
【謝罪】
私、物書きを名乗る赤いクマ(作者)は「緊急対談! なぜトンチキなクマ小説を書き続けたのか?!(https://kakuyomu.jp/works/16817330654489448914)」にて、
「クマ抜きでちゃんと(した小説を)書く」
と宣言したにもかかわらず、主人公をクマに転生させてしまいました。謹んで、お詫び申し上げます。
引き続き、「いいわけだらけの異世界転生(チート底辺勇者に転生するはずが、目が覚めたらクマだったんだが)」をお楽しみ下さい。
「ボフボフ!(訳:クマに転生するなんて、おかしいだろ!)」
「言い訳させてください」
ユウがボフボフ叫んでいると、女神がテレパシーで謝罪してきた。さすがは女神。クマの言葉も分かるらしい。
女神はしどろもどろになりながらも、ユウの現状を説明した。
「えっと、これは……あれです。女神なら誰でも持っている"うっかりミス"というスキルの暴発による事故です」
「ボッフ!(訳:そんなスキルがあってたまるか! 今すぐ人間に戻してくれよ!)」
「そうしたいのは山々なのですが、今すぐというわけにはいかないのですよ」
ユウの頭の中に人とクマの図が現れる。女神が分かりやすく説明するため、ユウの脳内にイメージを飛ばしたのだ。
女神はイメージを参考に、説明を続けた。
「正確には、お客様はクマに転生したわけではありません。クマに転生するはずだったクマと魂が入れ替わってしまったのです。どうやら、業務提携している運び屋がお客様の魂を体へ運んでいる最中に事故を起こしてしまったようで……誠に申し訳ありません」
「ボフッフ……?(訳:ってことは、俺の体は……?)」
女神は「あはは……」とバツが悪そうに答えた。
「現在、クマ様が使われております。その体の本当の持ち主です。こちらからも何度かコンタクトを取っているのですが、全く応答がありません。クマ様は人間に転生した経験がなく、人間的な一般常識を持ち合わせておりませんので、何をしでかすか……なので一刻も早く、クマ様を探し出されたほうがよろしいかと☆」
「ボフクマァァー!!!」
ユウは怒りに任せて木々をなぎ倒しながら、森を駆け抜けていった。
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