基本的にガチャから出る物は
シーランド公国。
イギリス南東部に浮かぶ、第二次世界大戦時に建設された海上要塞を占拠、そしてそれを領土と主張する自称国家である。まともな国はこの国家を認めていない。
なぜイギリスはこの不法侵入者を海上要塞から追い出さないのか?それは裁判の結果この海上要塞がイギリスの領海の外にあるとして司法の管轄外であると判決が出たため、手が出せないからだ。
こんな自称国家だが、なんとかつて西ドイツ人によるクーデターが起きており、その際はヘリコプターと兵士20人で奪還作戦を行い、国を取り戻している。そしてクーデターの実行犯は西ドイツ政府が派遣した正式な外交官との交渉によって解放、その後シーランド公国亡命政府を樹立した。なおシーランド公国はこれがきっかけでシーランド騎士団を結成した。
爵位を売っており誰でも買うことが出来る。さらにいえば一度国そのものが売られている。
2回ほど国土が半焼している。
まさにとんでも国家なわけだが、そんな自称国家の長がなぜ視聴者の中にいるのか、そしてこの自称国家の承認と条約に金塊100キロの価値があるのか、謎は深まるばかりである。
だが、用語一覧ではシステムは等価交換だと書いてあった。
俺が思っている以上に、独立の承認は価値があるのか?もしかしたら、業績の中に国家の承認や条約があって、だからそれを含めての等価交換なのかもしれない。
他の中小国家がなぜ俺に対してシーランド公国と同じような報酬のクエストを発注しないのか、それは自称国家の承認でさえも金100キロと高額なのだ、普通の国家の承認なんて今の俺では同じ価値の物品を納めることが出来ず、結果として放置、そしてクエストの発注制限のあるため無駄だと考えて発注しないのかもしれない。
そもそも、金100キロを生み出すにはかなり時間がかかる。俺の魔力は32………なぜこんなに上がっているんだ?ラジオ体操と武功の訓練の結果かな?
まあ、明日までには終わるだろう。
俺は他の国家とベーコンキャベツと微量の金との交換で、生活必需品を大量に手に入れた。
今日のログインボーナスは無料ガチャコインだった。
いつも通り。
それではガチャ!
ガタンッ
C『電子マネー 一万GP分』
電子マネー。実物の現金を電子データに変換、これをカードやスマートフォンのアプリを通して店などで使うことが出来る。
これにより、キャッシュレスを行い、レジなどでの取引を円滑にすることができる。
そんな電子マネー。しかも山田ドラゴンガチャ王国の正式な通貨の電子マネー。だが俺はGPが電子マネーとして使えるようになっただなんて知らない。
造幣局のホムンクルスに調べさせたところ、いつの間にか造幣局のオフィスに電子マネーに関するデータや機材がまとめて置いてあったらしい。
調べて見るとスマートフォンに電子マネーアプリの配信が出来、そして何故か俺のアカウントが勝手に作られており、俺の口座に10000GP分入金があったようだ。
だが、これを使うための通信端末はない。そもそもショッピングモール内の店は電子マネーに対応していない。
放置。
では、無料ガチャ!
ガタンッ
C『スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ 』
誤解されがちだが、カルボナーラは、炭焼パスタという意味のパスタソースである。チーズ、鶏卵、黒コショウ、グアンチャーレまたはパンチェッタという塩漬けの豚肉を使う。しかし日本では入手困難なためベーコンを一般的に使用する。
元々はローマの料理だが詳しい起源は不明。このカルボナーラというソースをパスタのスパゲッティにかけたものをスパゲッティ・アッラ・カルボナーラと呼ぶのだ。
出来たてなのか、アッツアッツの湯気が漂っている。
溶けたチーズにカリカリのベーコン。
パスタは、真っ白で、表面には滑らかで濃厚なソースがたっぷりとかかっている。
ソースは、明るい黄色で、クリーミーでとろみがある。
さらに、カルボナーラ全体に黒胡椒が散りばめられている。
そんなカルボナーラは白いシンプルな皿に盛り付けられており、パスタが中央に配置され、周りにソースが広がっている。高級レストランに出てきそうな、美しく魅力的な一品だ。
欲しそうに見ていた7号と半分で分けて食べた。何か起きるわけも無く、普通のカルボナーラで美味しかった。
特に脂ぎったベーコンと絡んだチーズが美味しかった。
………最近ちょっとラッキーだっただけで、基本的にガチャから出る物はほとんど役に立たない微妙な物、または普通のものだ。
だが、今回は満足だった。
本日の鑑定
ダンジョンコア(最低品質)
ダンジョンを生み出すことが出来るダンジョンコア。このコアを通じて吸収される生命力からダンジョンの拡大、モンスターの生産などを行うことが出来る。このコアを壊された場合ダンジョンは消滅し、モンスターは破壊者の所有物となる。
このコアは非常に質が悪いためEランク以下のモンスターしか生み出すことが出来ない。
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