予告 異世界転生した巫女ですが、祈ることしか出来ません     ドワーフ編 第一話「負けるもんですか!!」


 ドワーフの間に動揺が走る。

「なっ! なななななななななななな内燃機関じゃとぉお!」

「100億ゼノン前のロストテクノロジーじゃなかとね? そいは!」

「ほんまに内燃機関なんけ?」


    * * *


 少女は、復讐を誓う。

 それでも、巫女を殺すんだ!

 絶対に殺すんだ!

 お母さん! わたしに巫女を殺すために力を!


 そんな折り少女の祈りに答える声。


【キミが欲しがっているものだ。さぁ、使いなさい】


 卑ノ女のいないところで、ゆっくりと事態は動き出して行く。


    * * *


 だったら……。 

 やっぱり……。

 それしか……。


 深く長い思考の迷路を抜け、たどり着いた答え。

 卑ノ女は思わず歯を食いしばり、うつむく。


 たぶん、それが答え。

 それしか理由が無い。


    * * *


「分かってるって、攻撃型無妖機のコマユミとコダカヒコを用意してある。巫女の座標はシルフのおかげで調べがついてる。すぐにでも飛ばせるぜ。この船のボンクラ共は、戦闘艦が積んであるなんて思いもよらないみたいだけどな」

 妖精は表情を変え、驚く。

「おいおい、ドワーフが救助した53名のエルフも巻き添えにしろってか? ひでーことするな。まぁ、いいさ」


 陰謀は遠くでも近くでも動き出す。


 そして……。


「わしの勝ちじゃああああああ~!」

 会議室に響く勝ち鬨の声。



  次回 第二部ドワーフ編 第一話

 異世界転生した巫女ですが、祈ることしか出来ません

「負けるもんですか!」

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