――甘美な劇薬『“支配”の欲』。支配者側を駄目にする、滅びの炎の昏き熱
- ★★★ Excellent!!!
技巧的、盛り込まれたオマージュ、構造美、総合的なものはもちろんのこととして、
何よりも美しいのは第6部分
ダン氏から主人公に向けた“それ”
『“支配”の欲』。
――支配の欲、それそのものが本人を焼く、激しい炎。
支配し、悦を得、それそのものに取りつかれ、支配者側をだめにする毒、劇薬、離れられぬ、やめられぬ、愚かで哀しき「支配者」の欲。
それが支配、『支配の欲』、
哀しき性質を的確に描いた素晴らしい作品です。
この作品の魅力はそこにこそある、と、
私、Wkumoはそう思います。
美しく哀しきものでした。
以上