3章
二十五日目 再会①
まあなんやかんやあり日々を過ごしていたある日、それは突然ニュースに流れた。
『昨夜N町にて住民全員が亡くなっているのが確認されました。警察がいまも捜査を続けていますが、犯人は依然として不明のままです。』
ふーむ。
少し気になるな。
ただの人間のできることとは思えないし、今の所俺らの仲間内でそんなことしたやつらはいなさそうだ。
と考えてふと気づく。
俺らの仲間内ではなくともレベル5相当のやつはいるのだ。
研究所。
国はいまだにこの組織のことを国民には伝えていない。
研究所から逃げ出したのだとしたらかなりまずい。
それこそ俺レベルではなくとも第二位より強いくらいのやつはいる可能性はある。
特に人体実験なんて受けた人達なんだし歪んだ思いを抱えていてもおかしくない。
じゃあとりあえず電話だけしとくか。
それで違ったらいいし。
「もしもし。雨方先生?そっちでなんかあったりしてない?」
向こうにいた研究者の1人。
あの先生は俺らに優しく接してくれた唯一の人で、結構みんなから好かれている。
『奇遇だね、こっちはこっちで君に話したいことがあるんだよ。先に質問に答えさせてもらうと、あった。昨日1人逃げた。それは、敦也も知ってる、No.13だよ。』
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