あつこ溌剌

クライングフリーマン

あつこ溌剌

警視庁の食堂。

私服のあつこが食事をしていると、私服の久保田誠がトレーを持って、やってくる。

誠が相席を申し出、あつこは受け入れる。


副総監室。

誠がノックをし、入って来る。あつこの襟の階級章を見て、最敬礼する誠。

笑いながら、副総監は、姪のあつこを紹介する。


誠のアパート。

玄関に立つ、私服のあつこを見て驚く誠。あつこは大きなバッグを持っていた。

あつこは、自分でドアの鍵をかけた。


ある、倉庫。

あつこは特命を帯びて、大文字伝子の救援に行き、荷物の陰から飛び出し、伝子と共に悪者に向かって行った。


誠のアパート。

布団の中から這い出す、あつこ。制服を着て、まだ眠っている誠を見て微笑む。

そっとドアを閉め、出て行くあつこ。


警視庁。

机の中にバレンタインチョコを発見する、誠。

ホワイトデーのチョコの箱の中に指輪を発見する、あつこ。指輪を嵌め、微笑む。


病院。

あつこの隣に連れてこられた、息子、健太郎。色んな人間が挨拶に来る。

看護師と共に記念撮影をする。


久保田邸。

ソファーに眠っている、あつこを見て、そっと出て行く、田坂、安藤、浜田、愛川静音。あつこに毛布をかける誠。


目を覚ます、あつこ。「まこっちゃん。私、何か寝言言った?」

「うん、おねえさま、って。健太郎、大文字さん、僕は3番目かな?」

「可愛がって欲しいの?」「昼間だよ、まだ。」あつこは黙って、誠の手を引き、部屋に向かった。

つめたい風の街で

ぼくは君と会った

生きてることを 空の広さを

ぼくは君と共に知った

二人の世界があるから

だから明日にかけるんだ

二人の世界があるから

だから明日にかけるんだ


夜の闇の中でも

ぼくは君が見える

声をかき消す 風の中でも

ぼくは君の声を聴く


二人の世界があるから

だから強く生きるんだ

二人の世界があるから

だから強く生きるんだ


二人の世界があるから

だから強く生きるんだ

二人の世界があるから

だから強く生きるんだ


【二人の世界】

作詩:山田太一

作曲・編曲:木下忠司

歌:あおい輝彦

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―完―


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あつこ溌剌 クライングフリーマン @dansan01

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