〇チゴの神様

菜月 夕

「〇チゴの神様」

 ああ、もうホンッとナニも出ないゾ。イチゴッドでもなんでも神にすがりたくなってきた。ホント!

すると、「私がオチの神様である。オチゴッドと呼ぶが良い」

 なんか悪い予感がしてきた。

 「早速、〇チを召喚してやろう!」

 オチの神様だからきっといいオチ、、、、いや、今「〇チ」とか。。。

 「蜂の神様、ハチゴッドである」

 「犬の神様、ポチゴッド」である」

 「土地の神様、トチゴッド」、「町の神様、マチゴッド」、「モチの神様、モチゴッド」と、、、。。。

 か、神様なんて頼らねば良かった。まるで、悪夢のようだ。こんな事がある訳は無い! ま、まさか夢オチに。。。

 「越後の印籠を持った、エチゴッド!!」

 つい、神威なのかノリなのか平伏して、ハッと「水戸黄門かいっ!!!!」あ、突っ込んでしまった。。。

 ふと見ると周りにあれほど居た神々は消えていた。ほ、ホントに夢オチを?

この手のショートショートの禁断のオチが夢オチと言われるが。。。。

 気を付けてもう一度周りをうかがうとテーブルの上にさっきまで無かったイチゴのパックが。 不思議に思い手に取ってみると、”フランス産新鮮イチゴ”。

 神様なんていらないって言ったから仏産だつてかよっ! 私の叫びはまたしても空しく響いた。

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〇チゴの神様 菜月 夕 @kaicho_oba

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