第22話 一斉地方選挙前半戦終了の翌日
2023年4月12日未明。この日は火曜日。
朝4時過ぎ、彼がトイレに起きて寝床に戻って間もなく、事件?は起こった。
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とはいえ、この番組? では、それは事件とは言わないか。
強いて言うなら、予定通り、生者と死者が邂逅を果たしただけのこと。
それは、この番組を維持していくうえで最低限の舞台だからね。
~ 以上、番組制作班のコメントです。「制作犯」じゃ、ないからね(苦笑)。
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この日は、一斉地方選挙の結果が出そろって実質翌日の未明。
彼の住む岡山県の県議選では、とある選挙区で2票差で当落の決したところも。
そういうところは、どうしても確定が遅くなるからね。
落ちた方の候補者は、彼もネット上他でつながりがある人物らしい。
元市議で、市長選に挑戦も落選、県議選でも善戦したが、これまた、大惜敗。
こういうことも、あるわけよ。
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「さて米河清治さん、一斉地方選挙が一通り終りましたな、前半戦は」
対手の明治生まれの老紳士。すでに今生の人ではない。
「ええ。終わりました。私がらみのテーマも、答えが出たようですね」
「君の言うテーマとは、先の先輩の5000票のことかね」
「さようです。ものの見事に、2人の後継者を生みました」
「そのようじゃな。あんたも知合いの女性候補は、大したものじゃな」
「ええ。なんせ、その地域の現職と元職の票をかなり剝がしましたよ」
「そのうえで、その先輩の方の票が幾分加わったってところか」
「はい。政党推薦もありますが、一般的に、それは市議選ではないとみてよい」
「そうでしょうな。国政の方では相も変わらずのようで、わしは気に入らんが」
「私も仕事での御付合いで。必ずしもその政党の政策を支持するわけではない」
しばし選挙談義を進めた後、進行協議に入ることに。
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