第4話 最終戦争を迎えし新年の挨拶 1

 米河清治氏は、津山への出張を終え、岡山に戻ってきた。岡山駅に到着した後、駅前のホテルにチェックインした。14時チェックインのところ、まだ時間があるので、荷物を預けてその下にある家電量販店の酒売場でウイスキーを購入した。


 そのホテルの中で、彼は早速、いくつかの作品を仕上げるべく仕事した。

 17時を幾分回った頃を見計らい、彼はホテルを出て、繁華街にある寿司店まで出向いた。行きは、路面電車に乗った。そしてそこで、ヱビスビールを4本も飲みながら、卵にぎり用の卵焼きの突出しとともに、鉄火巻などを軽くつまんだ。

 ホテルには2時間ほど後に、今度は徒歩で戻ってきた。そして、軽くシャワーを浴び、いくらかネットのチェックを済ませ、別に買っていたウイスキーを幾分飲みながらしばしくつろいだ後、早めにベッドに身を寄せた。


 数時間寝込んだ後、彼は夜中に起き出し、さらに一仕事。

 それも一段落した午前3時過ぎ。再び彼は寝込んだ。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 まだ夜明けには早い、午前5時頃。

 うとうとしていた彼のもとに、また、誰かが来た模様である。


「あけましておめでとうございます。森川一郎先生ですね」

「さよう。米河清治君ですな」

「いかにもであります」

「あけましておめでとうございます。今年は、よろしくお願いします」

「はい。しかと、受けて立つ所存でございます」


 やはり、やって来た。

 そんな思いが、どちらもに飛来している模様。

 この日も、さや当て程度の話が展開しそうな雰囲気である。


・・・ ・・・ ・・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る