2023/05/06
第005頁 『科学とは』
どうも、駄筆者ことchomochoです。
今回のテーマは『科学』について、です。
皆さんは、科学と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
スマホですか?パソコンですか?はたまたインターネットや、そういった電子機器であったりデジタル技術等を連想していませんか?
私の勝手な所感でしか無いのですが、恐らくはそう言ったものを連想する方が多いのではないでしょうか?
はい。
確かに、科学の一部で、科学技術の結晶ですよね、それらは。
次に、もう一つ。
ある日、ある所で、一人の子供が一生懸命、砂山を作って遊んでいました。
その子供は、砂山を作るのが大好きでした。大好きなので、どうすれば上手いこと作れるのかを一生懸命考えました。そして、観察や体験を通して、段々と砂の性質や、如何にして作れば上手に砂山が作れるのかを知っていきました。
その子供は、それら知った事を近所の子供達に教えました。
さて、ここからが本題です。
前述の少年が知り得た事。他の子供達に共有した事。
それらの事を何と呼ぶか、皆さんは御存知でしょうか?
ま、タイトルからして、余程アレでなければ察しますよね。
そうです、それこそが『科学』です。
科学とは、『認識活動、およびそこからの体系的知識』の総称なのですよ。
隠す事でも引っ張る事でも無いので、さっさと、答えから述べてみました。
『イメージと違う』
と、思う方も居るのでしょうね。
ですが、答えは変わりません。認識活動と体系的知識が科学なんですから。例えばですよ?
土いじり、農作業、ヨガ、瞑想、スポーツ、ゲーム、政治、料理、化学、心理学、音楽、etc.……ともかく、どんな事でも、知的生命体である我々人類が、認識し、体系化しているものは、何であろうと全てが科学です。サイエンスなのです。
で。
どうして、今回このようなテーマでエッセイを更新したのかと言いますと、Twitterでこの様な呟きを目にしたからです。
『魔法が発展しているから科学は発展していない、というのが異世界ファンタジーの基本かなぁ、と思うので』
と。このエッセイをお読みになってる聡明な読者様なら、この文章の違和感に気付きませんか?
このツイートだけではありません。
この様な認識の下、執筆しておられる作家さんは存外に多いと思います。今まで、この様な発言をしている『作品』を、私はこれまでに何度も目にしてきていますから。
先に断言しておきますが、間違っています。角が立つ事を恐れずに、何度でも言わせて頂きますが、そういった認識は間違いです。誤りです。誤認と言うヤツです。
『魔法』とは法則の事です。
何かしらの法則が在るからと言って、科学が発展しない?
いやいや、そんな馬鹿な、と思いませんか?
我々人類が住む、この地球には物理法則が働いていますよね?物理法則が在るからと言って、科学が発展していない様に見えますか?見えませんよね?むしろ科学に溢れ、年々、科学は発展の一途を辿っているでしょう?
当たり前ですよ。
法則を『認識』し、そこから得られる知識や情報を『体系化』して、それらを利用した『技術』が溢れているのですから。
私が言いたい事、判ります?
ファンタジーフィクション作品において、魔法と言う法則、それを『認識』し、得た知識等を、登場するキャラクター達は共有していますよね?『体系化』された知識を、です。師匠から弟子へであったり様々なパターンが在るでしょう。そして、魔道具といったものも存在し、『技術』へと利用されている事も判る。
ここまで言えば、小学生でも判る筈です。
魔法が在るから科学が発展しない?馬鹿を言わないで下さい。
発展してるじゃないですか。立派に。『科学』が。
つまり。
科学の発展に、魔法の有無は関係有りません。
『技術』が、つまり『テクノロジー』が拙い、と言う事は、フィクション作品における時代設定や世界観設定等により、有り得る事でしょう。
しかし。魔法の所為で科学が発展しないだなんて事は絶対に有り得ません。そこに住む人々が、より良い物や暮らし等を求めて『活動』を続ける限り、必ず、『科学』は発展していきます。
当然でしょう?
それとも、その世界に住む人々には向上心……とまではいかなくとも、楽をしたいだとか、良い生活をしたいだとか、そう言った類の、人で在れば当然持ち得ている筈の『欲求』すらも存在しない、デク人形だけが住む様な、極めて特殊な世界観設定でもしているのでしょうか?って、まさかね。そんな訳が有りませんよねぇ?そういった作品には、欲に塗れた俗な人間が多数登場しますしね?そうでしょう?
だから、人が人で在る限り、人が知的生命体で在る限り、人に欲求が有る限り、『科学』は必ず発展します。
酷い作品だと科学が無いって事になっていたりしますからね。私には、とても信じられない設定です。
『未発達って事を言いたいんだろ。駄筆者は氏んどけ』
と、思う方もいるのかもしれません。
が。
それこそ笑わせないで下さい。
魔法の所為で科学が未発達?
いいえ、それは魔法の所為ではありません。科学が未発達であるのならば、その原因は魔法では無く、科学を探究するだけの下地が出来ていないからでしょう。
下地とは社会や文明と言ったものの事です。それらの成熟度が低いからだと言えます。科学とは『認識活動』ですから、なにかしらの活動をする為には、生活の中に余裕が無ければ難しい事なのです。それを幅広い様々な分野で行うのならば、尚更です。
魔法が在るから発展しないのでは無い。
言わば、『科学が未発達だからこそ科学が発展しない』ではないでしょうか?
豊かな生活、余裕ある生活には、科学が必要不可欠ですから。禅問答みたいな答えになってしまいますが、そうなります。
又は。
『魔法』をどうしても原因として扱いたいのであれば、それならば、並べ立てるのはせめて、『技術』か『テクノロジー』ではないでしょうか。
『魔法が発展しているから科学技術は発展していない』
と。でも、これでも私の中では不満が残ります。
なにせ、魔法をベースとした魔道具とかそういった不思議アイテムってのは『科学技術』の産物であるからです。
ですから、厳密には。
『魔法が発展しているから電子技術は発展していない』
ではないでしょうか?
どうせアレでしょ?
今回のエッセイで一番最初に投げ掛けましたが、科学=電子技術とかデジタル技術だって、思い込んでるんでしょ?
でも、科学ってそれらを指す言葉じゃ有りませんからね?
ほんと、不思議です。
何が、って、この界隈って、語彙だのなんだの、誤用だのなんだのを気にする方が多いじゃないですか?
それなのに、『科学』についてはスルーかよ!って。私は思っちゃう訳ですが……。
それとも、アレですか?勝手な根拠の無い予想……いえ、妄想レベルですが、執筆作業をする方って、理系の方より文系の方が多いのでしょうか?文系的な解釈では、『科学』への認識として『魔法が発展しているから科学は発展していない』で、何一つ、違和感を覚えないものなのですか?
でも……だとすると……。
え、文系さんなのに……日本語の、単語の意味がまるで違ったネジ曲がった解釈を是とする……のか?いや、そう言った、幅広く自由な解釈こそ、文系的で在ると言えるの、か……?
私には、考えても考えても、解りそうに有りません。
ま、取り上げたツイートに関して、或いは似たような事が書かれている作品に関して、何が言いたいのかは分かりますけどね?
……と言う、私の所感を誰かに聞いてもらいたくて、今回、エッセイを更新しました。
エッセイも既に5ページ目。
そろそろ、私と言う人間が、とことん面倒臭い奴だと皆様にはお判り頂ける頃かな?と、思います。
ですが、これが私です。chomochoと言う人間です。
私はどんなご意見にも、真摯にお応えしようと思っています。
ですので、気兼ね無く、罵倒でもクレームでも叩きでも何でも構いませんので、このエッセイをお読みになって思うところが有るのでしたら、コメントからでも近況ノートからでもTwitterからでも仰って下さい。
どんな事にもお応えしますから。
勿論、賛同して下さる方の事も、心よりお待ちしております。
ではでは、今回は以上です。ぺこり~。
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