第06話 同級生対談企画:05
【本物に問う。女性性と男性性の境界線は……?】
『09月』処女宮 水川聖子【女性】「ミズカワ キヨシコ」
『11月』天蠍宮 ビューリ【男性】「ビューティフル・リヴァー」
「女性性ってさあ女性をダイレクトに
愛する、恋する時に発揮されるんじゃないかしら?」
「……女性性が、ですか?」
「こうしてあげたい、こうされると嬉しいって気持ちは
性差を超えて到達するもんがあんのよ、多分。
愛情や恋慕は性差の向こう側にある、と信じたい」
「ビューリさんはオネエ系じゃないオネエで有名ですよね。
これまで愛した男性の数は?」
「正確に言うと二人、一人はビューリ、もう一人は自分自身よ」
「心の中にはビューリとビューリが占有しているのですね!」
『蠍座の女』と『蠍座の男』が同居している、と言う事実。
興味深いが、摩訶不思議でもある。
「聖子ちゃんの中に男性性はあるのかしら?」
「うう、男性差別になりそうですが、部屋の片づけが出来ないですね。
あと、笑い方が豪快ってよく言われます」
「片づけねえ、それは確かにこまめにやるべきだわあ」
「うう、女性性を磨く意味でも頑張りますっ!」
まとめると、女性性は繊細な恋愛感情のスパイスで
男性性はワイルドな一面の補助になっていると言えそうだ。
ビューティフル・リヴァーはマトリョーシカのように
二層のビューリで構成されていると暴露。
文化祭で輝いたあの頃の自分は、何時まで経っても色褪せない。
そんな思い出を大切に出来たからこそ
今日の立ち振る舞いがあるのだと分析する。
「水川ちゃん、アンタの知り合いに、神田うのに似てる子居ない?」
「いい、唐突ですねえ。居ない、かな? 取り敢えず、私の直近には……」
「あらそう、残念ねえ。私の女性性が女友達を求めてんのよ」
「わ、私がなりますよ、ビューリさんの第一秘書に」
「秘書ねえ、アタシ等、一応、同級生よ?」
「それでもいいです、勉強させて下さいっ」
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