第4話 すれ違う心
「何があったか教えて欲しい……」
新たな傷が増えた。訊いても微笑むか、口付けのみで、教えてくれない。
「私のこと、信頼できないの……?」
その問いに、彼は首を横に振った。
「待ってて欲しい、俺の愛しい人よ」
彼の瞳は酷く揺れていた。
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