第10話 僕はただの石ころだ。
時系列はバラバラになってしまうけれど、僕は今就職活動をするために、就労移行支援事業所に通っている。
僕は介護施設で経験したことが原因でかは分からないが、精神疾患になった。
今は回復してきている。
でも、この介護施設で培ったことを面接カードに書き起こして、エッセイを書き始めてから僕の体調に変化が起き始めた。
今まで思い出さなかったことが次々と数珠繋ぎのように思い出が蘇ってきた。
それからというもの最初は些細なことだった。
思い出してはいけないトラウマを思い出して、そしてそれが毎日のようにフラッシュバックした。
それから、電車に乗っている時に突然胸がドキドキして息苦しくなった。だけど、電車を降りるとその症状は治ってしまう。
また、本屋の長蛇の列で突然息苦しくなってしまったりした。
そしてしまいにはシャワーの音、お刺身、やかん、リモコン、電車の色それだけで働いていた記憶が思い起こされた。
この問題に僕は1カ月以上も悩んでいる。
逃げられない空間にいるだけで、体調がすぐれないのだ。
僕は自分の好きな音楽を聴くとすごく気持ちが上がるんだ。
だけど、働いていた3月から5月にかけて僕は自分に苦しさを与えないための栄養剤のように、音楽をお風呂で聴いていた。
だから、ある特定の自分の好きな曲をその時の感情が文字になって自分の心に届くことがある。
忘れていた感情がね。
こないだはMrs.Green Appleの僕のことを聴いて、出てきた感情が『絶望』だった。
そして、お風呂で音楽を聴きながら毎日泣いていたことを思い出したんだ。
僕は仕事で役に立たない僕が嫌いだったんだ。
そして、自分で自分を刺してしまったんだ。
勿論、刺したっていうのは妄想の中でだ。
自分で自分の胸を刺した時、刺された僕は助けてあげられなくてごめんねと謝るような形だったと思う。
僕が壊れる前の話には続きがあるんだけど、それはまた次で話します。
少々疲れてしまったので。
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