登場人物紹介

・これまでのあらすじ


 ごく普通の一般人である高木さくらは、本人曰く「よくある類の交通事故」で命を落とし、乙女ゲーム風のホラーゲーム「ホーンテッド・ナイトメア」の世界に転生。生首大好き悪役令嬢「レディ・ナイトメア」ことチェルシー・ブロッサムとして生き、死に、記憶を思い出した時には既に怪異と化していた。

 絶望の未来を回避するため、救いのない鬱ゲームと名高い「ホーンテッド・ナイトメア」の世界そのものを改革しようと決意するが、住人たちのノリの良さに「この呪いの館、案外チョロいのでは?」と思い始める。


 そんな中、前世の推しでありチェルシーと拗れた主従関係にある「首盗りゴードン」の関係性にも頭を悩ませることに……


 果たして、「レディ・ナイトメア」ことチェルシーことさくらは、ハッピーエンドを掴み取る事ができるのか……!?





 ・登場人物一覧


【レディ・ナイトメア】

チェルシー・ブロッサム

 ピンク色の髪の少女。死後の姿は口が裂け、目や口からは黒い液体が滴り落ちている(本人もその液体がなんなのかわかっていない)。


 生前、自分を虐待していた両親を盗賊に殺され、彼女の人生は大きく変わった。

 盗賊を魅了したチェルシーは、毎日のように人の生首を所望しては生首の目を抉る、部屋に飾るなど、狂った遊びに興じるように。

 その「遊び」は死後になっても続き、チェルシーは従者である盗賊と共に「怪異」と化した。


 なお、前世の記憶を取り戻した今では「とんだ黒歴史」……らしい。



【首盗りゴードン】

ゴードン・ヒルズ

 オレンジ色の髪の青年。気を抜くとすぐに首がポロる……らしい。


 生前の因縁から、チェルシーに頭が上がらない。かつては残忍な盗賊としてオラついていたが、生首大好き令嬢に引っかかってしまって大変なことに。

 不本意ながらもチェルシーに従い、密かに逃げる機会を伺っているが、なんやかんやでチェルシーへの恋心を捨てられない拗らせ男子。



【死を数える貴婦人】

レイラ・ロック

 顔をすっぽり黒いベールで覆っている女性。

 時折血走った目が隙間から覗く。

 数字を数える時は明瞭な声だが、それ以外だと何を話しているのか(エドマンド以外には)聞き取れない。



【暗夜の復讐鬼】

エドマンド・モレー

 黒髪長髪の騎士。

 思考が復讐に取りつかれており、まともに意思疎通ができない。

 ただ、レイラの言葉を翻訳する時のみ、なぜか正気に見える模様。



【血まみれ貴公子】

アルバート・ジャック

 全身が焼け爛れた姿をしているが、生前は金髪碧眼の美青年だった。

 かつては世界を震撼させた殺人鬼だったが、ドMらしい。



【這う女】

リナ・レーガン

 スレンダーな女性。髪型は緑色の短髪。

 けたたましい笑い声と共にブリッジ走りをする怪異。

 本人曰く、ブリッジ走りは「ウケ狙い」……だ、そうだ。



【灰色の音楽家】

ニコラス・アンソニー

 丸眼鏡をかけた白髪の男性。よく半透明になっている。

 屋敷に流れている音楽は彼の演奏である。

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