東京

@tatumito

short story

東京というきらびやかな世界で今、絶望している人は何人いるのだろうか。

今日、世界から幾つ消えたものがあるのだろう。

三年前

消えようとしていた私に

「じゃあ俺のために生きてよ」

君が泣いている私に対して真顔でそんなことを言ったから今でも生きてるよ。

君にこの言葉を君のとなりで呟いて見たかった。

同じ世界で生きたかった。

消えちゃいそうなぐらいに限界なとき気づいたらあの人とそんな会話をしたビルへ足を運んでしまう。

今日は仕事終わりで疲れているのにわざわざ段数の多い階段を上ってまでここにきた。

君も今この月をみているのかな。

そう思って形態を取り出し画面に明かりを着ける。

そしてその画面に綺麗な月をおさめた。

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