第21話
俺と兄さんは家の直ぐ横の大きな事務所に向かう。
ここが兄さんの事務所でありこれから俺がお世話になる所だ。
「おーい皆んな来たぞー」
兄さんの声で、数人の人達が外に出てきた。
「この人が新人君か、」
「小さいなまだ子供か?」
「うちは人手不足だからな若い力も欲しいってわけだよ」
皆んな俺のこと子供だからと少し見下してる感じがする。怖い。初めて見る人達ばかりだ、通りすがったこともない。
「まずは自己紹介からだ、、俺からだな」
気を使わせてしまった。兄さんの事なんかもう分かっているのに、みんなも同じクランメンバーなんだから兄さんの事なんか知ってるのに、俺だけですよ自己紹介が必要なのは、
と思いつつも兄さんの自己紹介に俺は安心してしまう。
「俺の名前はリューニス=フリートだ。このDAクランの戦闘部隊のリーダーを務めている。ランクは英雄ヒーロー。 趣味は運動する事で、目標は……このチームが大きくなる事だな! 皆んなも改めてよろしく!」
「次は私だな、私はダックスだ。副リーダーを務めている25歳だ。リューは忙しいから何か聞きたい事があったらまず俺に聞いてくれ。 ランクは5400pt」
「よ、よろしくおねがします。」
「僕の番だね、よろしく僕はランって言うよ。11歳。皆んな結構年齢も上だし気軽に話しかけていいよ。仲良くやろう。趣味は漫画を見ることかな。 3210ptです。」
この人は優しそうだ。さっきの副リーダーは兄さんよりも歳上だし少し怖そうだから、彼を頼ろう。
後の人達の自己紹介もこんな感じで自己紹介が進んだ。
ハンス 趣味は音楽を聴くこと。 1500pt
マーレン 趣味 映画鑑賞 1500pt
ロン 趣味 野球する事 1500pt
って感じで自己紹介が進む。
「あとあいつは?」
兄さんが、一人いない事に気にかける。
「ああ、アルですか、上にいますよ呼びます?」
「呼んできてくれ」
「分っかりました。」
と素早くランがアルって奴を呼びに行く。リーダーを声を無視するくらいに怖い奴なのかと思っていると出てきたのは俺より明らか子供だった。
「アルバート俺の声に反応くらいしてくれよな」
「すいません寝てました。」
「名前はアルバート・シュヴァルツ ランクは上位ランカー 5歳。よろしく」
そういうと眠そうに帰っていった。
ランカー?なんだその凄そうな響きは、俺なんてランク無しだぞ?こんな5歳よりも下なのか?
「まだあいつは5歳だから実際に行ける仕事はかなり少ないが、このクランの中で俺の次に強い。」
何?5歳でここにいる怖くて屈強そうな人達より上だと?
怖えーと歳下にビビるフィルだった。
「次はお前だぞ、フィル」
「はっはい、」
兄さんの声にもビビってしまうほどに異様な空気感だ。俺はまだここにいる人達とは話した事もない。しかも格下。俺は震え上がりながらも話す。
「フィル=フリート 7歳。 しゅ趣味はあっえっとっ特に無いです。ランクはありません、よろしくお願いします、、」
「フリートってもしかしてリューさんの弟?」
ランが俺に向かって聞いてくる。
「はい、」
俺は下を向いて頷いた。
ランが羨ましそうに俺を見つめる。
やっぱ、兄さんは凄いなと改めて実感する事が出来た。
俺はこんな人になりたくてこの世界に入ってきたんだし、俺は憧れの存在だけでなく、常に追わねばならない存在として意識しないとと、俺の憧れは憧れのままに終わってしまう。
と心の中で固い決意をした。
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