40の夏 青空の下で

青空の下で煙草を吹かして

玄関の前の洗濯機で仕事着洗い

海をながめれば

船が往来

神戸の海が光輝く


18に自分を取り戻した時の青空よりも

はるかに輝いていた


40の夏の空


苦しかった10代を思い起こしながら


わたしは、なんとか太々しく生きてきた


先に逝った仲間たちはあっちで


何してるかわからないけど


わたしは、そんな仲間の分までがんばろうと


偉くなくてもいいカッコ悪くてもいい


ただ、ただ、荒野に咲く花のように


清らに強く生きていきたい


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猫川怜 詩集 猫川 怜 @nekokawarei

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