☆おまけと更新のお知らせ☆

今回おまけ回なので、読み飛ばしてもらって大丈夫です!!

後2話で完結となります。

完結までどうぞよろしくお願いします!!


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【一緒に寝よ】


 夜。そろそろ寝ようと思ってベッドに入ると、それに釣られるように美桜もベッドに入ってきた。


 そして可愛い顔を俺に向けながら。


「こーた、今日も一緒に寝よ?」


 そう言った。


「ん、どした美桜。いつも一緒に寝てるじゃん」


「そうなんだけどー。いつもよりぎゅーってしてから一緒に寝たい気分なの」


 今日はまた、どうしたんだろう。


「え、いつもぎゅーってしてから寝てるじゃん」


「うう。そうなんだけどぉー!! なんか、いつもよりもっと、したいなって」


「したい?」


(したいって何、したいって何、したいって何ー!!)


 美桜の言葉に邪な気持ちが俺の中で暴走を始めた。

 美桜とはまだ、キス以上の事はしていない。

 それに、美桜がキスより先の事を知っているとも思えない。

 

 なのに、もっとしたいって、何だよ。何をしたいって言うんだよ!!


 そんな煩悩を抱いてしまったからなのか……


 「いいや、美桜恥ずかしくなっちゃった。やっぱり先に寝ちゃう。おやすみなさい、こーた」


 美桜はさっさと布団をかぶって俺に背中を向けて眠ってしまった。


「え、まってまって、美桜。一緒に寝よ?」


 美桜の機嫌を損ねてしまったかと、美桜に抱きつきながらそっと声を掛ける。


「一緒に……寝てるよ?」


 すると美桜は俺に背中を向けたまま、伺うような声で言ってきた。


「そうだけど、なんか……もっとぎゅーってしてから寝たいなって思って」


「もっと? 今、こーたぎゅってしてくれてるよ?」


「そうだけど! そうなんだけど……いいや、俺も恥ずかしくなってきた。じゃあ、俺も寝ちゃうね。おやすみ……」


 さっきの美桜はこんな気分だったのかなと思いつつ、恥ずかしくなった俺は美桜に背中を向けて眠りについた。


 すると俺の背中に美桜は自分の背中を合わせるように寄って来て……


「ねぇ、こーた? やっぱり美桜寂しい。ちゃんとぎゅーってして寝よ?」


 ちょっと不安そうに言って来る美桜の声が可愛くて。


 美桜の方に向き直ると、同時に美桜もこちらに向き直して来たから。

 どちらからともなくぎゅーっと抱きしめ合った。


「へへー。こーた、すき」


「ん、俺も、好き。美桜」


 そうして互いに強くぎゅーっと抱きしめ合いながら、穏やかな気持ちで眠りについた。


 いつもと一緒だけど、いつもとちょっと違うひととき。


 可愛い美桜と俺の、幸せな、ひととき――





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久しぶりの更新となりました。今回は、唐突なおまけ回となります。

どうして今回、おまけ回を急に書いたかと言いますと、今作品、【完結することにしました!!!!】というお知らせをしたかったからになります。


『お知らせだけで新エピソード公開するのもなぁ、近況ノートも書いたし』

と思って、今回は急遽即興で書いた話になります。(後で消すかも)


 と、いうことで、今作品、あと2話で完結します!!


更新予定日は9月2日と9月3日、時間はどちらも18時38分の予定です。(変更があったらすみません。そしてさらっとタイトルとキャッチコピー変更しました。詳細は近況ノートをみてね)


しばらく未完のままになっていた今作品ですが、どうか最後まで見守っていただけたら嬉しいです。


そして、現在更新中の長編予定作品も、どうぞよろしくお願いいたします!!


美人なお姉さんに、日給2万でそばにいてと依頼された件~俺で癒されてるお姉さんに俺の方が癒されてるんだが?~

https://kakuyomu.jp/works/16818093082459169005


空豆 空(そらまめ くう)

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