第10話 まさかの展開
お婆さんの忠告を受けてからの麗子は、その言葉を脳内から
追い出そうとしても出来なかった。
仕事は、こなせれるが…前ほどの輝かしい成績を残せれなくなり
会社では、麗子の存在が
どんどんと落ちてきた。
風評被害もあった。
身体で落とす麗子。
そうウワサされる事もしばしば、
陰口叩く
「最初から調子付くからかしらね?」
くすくすくす…。
聞こえよがしに言われる麗子。
幾ら成績を上げても、期待の大型新人は、もはや影が薄くなってきつつあったのだ。
だが、麗子は…
「地盤を固めるって何よ!?」
と日々考え抜いていた。
そして、数ヶ月後……
身体に異変を感じた。
そう。それは突然に……。
(生理が?!来ないわ!!)
まさかのミステイクで薬局へと走る麗子。
妊娠検査薬を慌てて購入し、トイレへ走った。
結果を待つ間、
時の流れがとてつもなく遅く感じた。
『どうしよう。』という考えが
頭の中を支配する。
そして
結果は……「妊娠」だった。
やだ!!三宅の子だなんて、?!産みたくないわ!!
どうしよう………
とにかく三宅に話さなくちゃ、
スマホを取り出し連絡を数ヶ月ぶりに入れると、
三宅は……素っ気なかった。
妊娠した事実を告げると、
「口座に100万振り込むから。終わりにしよう。」
そう告げられた。
そして三宅は、、、
「やっぱり俺はエミが好きなんだよな。悪いけどお前だけで片付けてくれ。」
スマホからは…
プープーっと切られた音が鳴り響くだけだった。
◇◇◇◇
「堕ろす? 堕ろすって?」
母親には成りたくない。まだまだ遊んでいたい。
だが、男を小馬鹿にした麗子への復讐劇は……
こんな物では終わらなかった。
くすくすくす……。
「いい演技だったわ。」
「コレで満足かよ?!」
「クックック。そうね。まぁ、50点って所かしら?」
そこには、
不敵な笑みを浮かべる
三宅を脅していた。
その手は、悠利にまでかかっていたのだった。
【10話終わり】
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