第9話 アドバイス

麗子は…2人を残してフェラーリを出した。


少しだけ、麗子は

(悪い事したかしら?)と考えたが。まぁいつもの事ね!


と割り切りが早かった。





◇◇◇◇




車を走らせていると

通行人が、赤信号で突っ込んできた。



「………っ!!」

麗子は…慌ててハンドルを切る!



その通行人を助けるべく車を降りた。



どうやらお婆さんの様だ。


走り、駆け寄る麗子に

そのお婆さんは……いきなり

こう言ったのだった。



「あんたさん。今後災難が降り注ぐよ?」


「は?」


「基盤を固めないと全てが崩れ去る。」



麗子は…クエスチョンマークだった。



危うく事故を起こしそうになった相手側からの

いきなりのアドバイスには、


流石の麗子も面食らった。




「お婆さん?どう言う事かしら?」



「さっき話した通りじゃあ…あんたさんの顔には、災難相が見え隠れしとるじゃ。」



「は?お婆さんは…?一体」



お婆さんは…すっくと立ち上がり麗子へ会釈をし、

凛としたたたずまいで麗子を圧巻した。



麗子は…思わず絶句するが。



お婆さんからは何故か目が離せなかった。

「わ……ワタシ?え?」




「そう。地盤を固めるんじゃ。さもなくば……全てを失うであろう。」




「じゃあな」

お婆さんは…麗子に上品に会釈をしながらも



歩いて去っていった。



いつもの麗子なら

気にしないが。そのお婆さんからは……麗子はを感じ取っていた。






【9話終わり】

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