第7話 え?カノジョ?
その日、昼下がり。
麗子は、ある人物とオープンカフェでお茶を飲んでいた。
ある人物とは、
三宅のカノジョだ。
もちろん麗子は…その事を知っているのだが?!
「ね?麗子さん…」
「。。。」
「近頃…彼が。なんかちがうの」
「どう違うの?」
「なんか、上手く言えないんだけど。」
「へぇ。あんなに仲良かったのに?」
「そう。結婚とか考えてたんだけど……。」
麗子は…コーヒーの香りを堪能しながらも、耳を傾ける。
「で?私にどうしろと…?」
「カレに逢って、説教して欲しいの。わたし…」
「(そんな事したら、男は逃げるわね💨)」
と……麗子は内心思っていたが
かえって都合が良いわ。とも考えた。
(三宅さんとは赤の他人のフリをしなくちゃだわ。)
う〜ん。と麗子は悩む。
「麗子さん……。」
「何かしら?」
「お願い聞いて下さるかしら?」
「ん〜。まぁね、男女関係には、本音を言えば関わりたくないわ」
この言葉に嘘偽りは無かった麗子だったが、
(複雑な関係は…好きじゃないわ。)
そう。
麗子の性格は、100か0なのだ。
黒か白。
グレーゾーンは…好ましくない。
さて、
どうしたものかしら……?
思案している時に着信が入った。
「ちょっと待って」
名前を見ると三宅だった。
麗子の眼差しは、既に冷めていた。
三宅のカノジョの目の前で
電話を取る。
そして……
他人行儀にこう接するのだった。
「もしもし。どちら様かしら?」
【7話終わり】
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