第5話 もちろん❤

長い時間絡み合った2人は……


麗子が既に主導権を握っていた。

【最後まではいかせない。】

そう。


麗子の信条だった。

ガマンできない若手社長に麗子は

夜のお誘いをする。



「景色の素晴らしいBARへ、行かない?」


社長は…二つ返事だった。

既に麗子にメロメロだった社長は


社員全員へ何故か

羽振りよく寸志を渡したのだった



(心は少年ね💕ふふふ❤)

麗子の目が光る。



そんな時、麗子は電話を1本入れた。


待ち遠しい夜が来ると、社長は…自慢のスポーツカーを麗子の前に付けた。



だが麗子は…乗らなかった。


「自分のベンツで向かうわ。後で落ち合いましょ?🎵」



社長は…出鼻をくじかれても

麗子の触り心地の良かった豊満な胸に意識が傾いていた。


(後で楽しみが待ってる。)

そう、若手社長は信じ切っていた。



ラウンジで落ち合うと、そこには見慣れない男性と麗子が

熱く抱擁しながらも、麗子の色っぽい眼差しで


社長をロックオンしていた。



麗子は…挨拶するかの様に

見慣れない男性を紹介する。


『こちらの方、ワタクシのフィアンセですの❤』


『面識おありかしら?』



顔の広い悠利ゆうりは…広告代理店の社長を

良く知っていた。



2人の友情は、複雑化していく。



そう、麗子という存在で。



若手社長は…少しだけ残念な気持ちを引きずりながらも

バーボンのロックを飲みながら、



「悠利は…良いよな?」と

寂しげに話す。



そんな社長をいじらしく思う麗子。



悠利は麗子と、仲睦まじく手を絡ませながら話しているのだが、完璧蚊帳の外の

若手社長は、プライドがズタズタにされたのだった。



「オレ…帰るわ。じゃな!」


と去っていく社長。



見逃さない麗子。


悠利が気分良く飲み始めたタイミングを見計らいながらも

麗子は…社長の後を追った。



地下の駐車場で、ガックリ肩を落とす社長を目撃すると

麗子は…近寄った。



イキナリ麗子は、

若手社長の唇を強引に奪った!!



「や、、やめろ。君カレシが!」



「ワタシ。社長とも仲良くしたいの❤」


艶っぽい麗子は、既に色気爆発状態だ。



社長は…昼間の二の舞にならないかを考えるのだが、



最後までは。

と、考えていた麗子は……ウブな社長を急にしたくなった。



こうなったら麗子は…

止まらないのだ。


ワガママで、本能のままの麗子は

とても美しかった。




『わ・た・し・の❤ダーリン❤』


社長は…理性が吹っ飛んだ!





その後の2人は……

激しく、そしてお互いを貪り尽くす様に…体を求め合いながら





忘れられない夜になったのだ。



こんなテクニックを麗子に出されたら、

男という男は……



みんな、イチコロになるのは

麗子は知っていた。




麗子は……心の中で

(あの社の契約、全て貰ったわ…)






と腰をリズミカルに振りながらも

社長をとろけさせていた。





【5話終わり】

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