第2話 side 紗愛
私は、ダイニングテーブルに料理を並べていく。
席はもちろん、誠人さんの隣。
だって、食べさせ合い出来るから。
「誠人さん、ご飯できてます。
食べましょう」
「ありがとう、紗愛」
そういうと誠人さんが席に着く。
私は、エプロンをはずして隣の席に座った。
誠人さんの恰好に目が行く。
うん、私の見立て通りネクタイが似合ってて可愛い。
「やっぱり、そのネクタイ似合いますね」
「ありがとう、選んでくれて。
紗愛の選んでくれるものはセンスがいいから助かるよ」
えへへ、誠人さんに褒められました。
でも、心配です。
「でも、生徒さんにモテたら困るなぁ」
「ないない。俺には、紗愛しかいないから」
うん、それは私が目を光らせてから。
だから、いつも一緒にいたんだもん。
「えへへ、そういってもらえると嬉しいです」
「紗愛、君こそモテるだろう。気を付けてな」
私がモテる?
ないない。
だって、みんな私が誠人さんと付き合ってること知ってるのに。
「誠人さんは、何を言ってるんですか。
私が、モテるのは誠人さんだけで充分です」
それから、私たちは朝ごはんを食べ始めた。
あ、よく考えたら今日の朝ごはんじゃ食べさせ合い出来ない。
夜は、考えなきゃ。
静かに決意して食べ終わるのだった。
「紗愛、洗い物は俺がしとくから」
「え、いいんですか?」
「もちろん、俺の方はまだしばらくは出勤に時間があるから」
そうでした、誠人さんの出勤時間は少し遅めでした。
あれ?どうして、この時間に着替えてくれたんでしょうか。
「あ、そうでした。
じゃあ、お先に私は学校に行きます」
私は、下膳して流しに置く。
「お弁当、用意してあるので持って行ってくださいね」
「ありがとう、紗愛」
お礼を言われるのが嬉しいです。
心がぽかぽかしてきます。
私は、玄関に向かう。
誠人さん、キスしてくれないでしょうか。
しばらくすると、誠人さんが来てくれました。
そして、口づけをしてくれました。
あ、頬を赤らめてる誠人さん可愛い。
ふふ、幸せです。
「誠人さん、いってきます」
「ああ、いってらっしゃい」
私は、玄関を開けてエレベーターホールへと出た。
誠人さんの可愛いところいっぱい朝から見れました。
今日一日頑張れそうです。
エレベーターを待ちながら誠人さんの顔を思い浮かべていました。
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