初夢討論会
136君
7つ目とは?
「え〜、本日の議題はこれ!」
私はホワイトボードをパンと叩く。そこに書いているのは…
『初夢、7個目は何?』
「「「おーーー!」」」
お世辞とも言い難い歓声が響く。ここは『なんでも討論していいん会』の本部。私が先生に無理言って貸してもらった教室だ。
「じゃあ、意見ある人は手挙げてね。」
「はーい!」
最初に手を挙げたのはちぃちゃん。いつもアイデアがすぐ浮かんでくれるから、話が円滑に進むので、私としてはありがたい。
「私は、自分だと思います!」
「ほう、理由は?」
「私は私が大好きだから!」
「「「………」」」
見ての通りの超ナルシストである。
「んんっ、次何かない?」
「はい!」
次に手を挙げたのはさゆりん。アイデアがとても独創的で、いつも面白い。
「委員長だと思います。」
「わ、私?」
「だって、こんなにきゃわいいんだもん♡」
そして、変人である。
「あーこ何かない?」
「ん〜…」
首を転げ落ちそうなほど傾けて考えるのはあーこ。この中では1番真面目で頼りになる。
「推しと結婚するとか?」
「あーこ、せめて名詞にしようか。」
「てへっ(ノ≧ڡ≦)☆」
そして私たちのムードメーカーである。
「いい加減、ネタ以外出してよ!」
「分かってるけど…ね?」
「そうだけど…ね?」
「そうしたいけど…ね?」
「「「委員長が面白いから。」」」
「ちょ、そんなつもりないんだけど!」
私が面白い?どこが?私としてはちゃんと話を振ってるだけなんだけど…
「じゃあ、委員長の意見を訊いてみよう!」
そう言い出したのはちぃちゃん。まぁいつもの展開なんだけど。
「じゃあ、委員長、どうぞ!」
「ん〜。7人の悪魔とか?」
「「「………」」」
部屋が沈黙に包まれる。そんな変なこと言ったかな?
「さすが委員長。」
「予想に反しない。」
「ちゃんと7人と7個目を絡めてるところとか尊敬するわ。」
「「「でも、悪夢!」」」
あくむあくむ…とエコーがかかった。
初夢討論会 136君 @136kunn
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