777……7!

いずも

第1話

 私はパチスロ等のギャンブルはやらないが、ゲーム内のスロットや自販機の「あたりが出たらもう一本」みたいな遊びに挑戦するのは好きだ。

 好きだが当たった試しがない。設定があるのだが、1/50なら優しい方、普通は1/100、下手すると1/200なんて設定も。ちなみにカップの自販機に付いてるスロットは1/20と緩めな感じ。


 当たらないといえば、ネットの懸賞も当たらない。昔なら缶コーヒーのシールをめくって書かれたキャンペーンURLを打ち込んで数字を入力、その後抽選がスタート……ハズレ、という流れ。

 今だとQRコードを読み込んで、LINEやTwitterなどにログインしたら勝手に抽選が開始されるので随分手間が省ける。楽なのだけど、ますます当たる仕組みがわからない。


 昔のウェブ抽選だとフラッシュ動画が用いられていたが(今だとJava?)、以前手違いで(というか意図的か)特定のハズレ演出しか出ないURLに飛ばされ、絶対当たらないキャンペーンだったと炎上したニュースを見たことがあった気がする。


 現在、ボスの缶コーヒーと某競走馬を擬人化したスマホゲーがコラボしていて、缶コーヒーのQRコードを読み込むとコラボした特別なボスジャンが当たるキャンペーンが開催されている。

 正直グッズが欲しいわけではないが、どうせ無料で挑戦できるならちょっとやってみるかと軽い気持ちで応募している(まんまと企業の罠にハマっている)。


 スロット形式で7が4つ並べば当たり。ハズレは「777……3」という演出。ハズレたらスマホ用の壁紙がもらえる、というのもよくあるパターン。いや要らんし。

 基本的に当たらないものと考えているので良いのだけれど、6回挑戦すると当選確率2倍モードが一度だけ発動する。期待はしないが演出を薄めでチラ見。


「777……7!」


 え、当たった!?


「LINE Pay10P!」


 スマホ投げた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

777……7! いずも @tizumo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ