四
「ここが小浜島かぁー」
フェリーから外の景色を見ていた茜は小さく見えて来た島を見てそう呟いた。
フェリーが小浜島に着き、人々がフェリーから降り始めた。
それに習い茜も船から降りた。
船から降りると小浜港の入り口の辺りにホテルの名前の書かれたボードを持ってお客様を出迎える人が何人か見えた。
「どれだろう?」
「すいません。海野リゾートで働く予定の神上茜です。」
茜は自分の前に自分と同じく海野リゾートで働くっぽい人と同じく、海野リゾートのボードを持った男の人にそう話しかけた。
「あぁ。はい。それならあそこの車ですよ」
「ありがとうございます」
茜の他にも女の人が二人と男の人が4人居るようだった。
それから、車に荷物を積んでそれぞれが車に乗り込み車が出発した。
茜は石垣島の出身なので島というものは見慣れているが、やはり石垣島とは雰囲気が違って新鮮な気分で外の景色を眺めていた。
そして、ここで始まる新生活に胸を躍らせていた。
寮とはいえ初めての一人暮らし。
そうこうしていると、ホテルの敷地内に入っていった。
敷地内に入ってしばらくすると建物が見えて来た。そして、その建物の前で車が止まった。
車が止まった右側の建物はどうやら、ゴルフ場の建物のようだ。
車から降り、荷物を下ろすと左側にある建物に入って行く。
建物の中に入ると中にソファが何個か置いてあるスペースがありそこに座った。
そこで、さっき車を運転してくれていた人から色々と説明を受けた。
どうやら、ここはコインランドリーのように洗濯が出来るところらしい。
それから、一度寮に荷物を置いたあと、神様に挨拶に行くとの事。
「この島にも、居るんだ。神様」
思わず、茜はそう呟いていた。
茜は他の神様には会ったことがなかったから。
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