第7話会社の上司
入社して1年後、課の飲み会に参加した。僕はまだ、24歳でお好み焼きを食べながら、生中を飲んでいた。
するとどこからか、「偉そうに」という言葉が聞こえてきた。
初めは分からなかったが、僕がビールを飲む度に「偉そうに」と聞こえてきた。
横を振り向くと、隣のテーブルに座っていた課長が僕に向かって「偉そうに」と言っていた。
僕は楽しさを忘れて、箸とジョッキをテーブルに置いた。
隣のテーブルには、課長、ナマズ、痔の3人が座っていた。
うちの課の、ガンのトリオ。
プライベートでも、こいつらにイジメられるとは。飲み会の終盤、二次会に行くメンバーを先輩が募っていたが、丁重にお断りして、僕は参加しなかった。
帰宅途中、寿司屋で目一杯、日本酒を飲んだ。
ある日、課長とナマズと若い子3人で飲みに行った。強制だった。
そこで、ある人のいい先輩をどう思うか?と聞かれ、ありのまま「優しい先輩です」と答えた。しかし、ナマズは僕に、仕事振りはトロいでしょ?
と、言うので僕はそういう事言える立場ではないので、「仕事は出来る先輩です」
と、答えたら課長が、本音を言えと1時間くらい、先輩の悪いところ聞き出そうとして、とうとう僕は、「先輩は少し仕事がゆっくりです」と、言ったらそれが決め手になり、先輩は出向させられた。
そして、先輩に「羽弦さえもお前を不満に感じていたぞ」と、課長は言ったらしい。
なんて、汚い会社なんだ。
仕事でもプライベートでもイジメられ27歳で現場の責任者になり、言うことを聞かないメンバーだけを集め、他の課の課長が「羽弦再生工場」、「猛獣遣い」、「48時間男」と呼ぶようになったの話しは次回。
課長、お陰さまで自律神経失調症になりました。
敬具
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