第6話会社の先輩

前回の会社の先輩の話し。

こいつ、兎に角立場の弱い人間や、口答えしない後輩をイジメるのが趣味みたいなヤツだった。

ちょっと、反抗する後輩には何も言わない。

ある日、新人だから仕事のメモを取っていた。

上司が上司だから、11連勤させられた。

ポツリと、メモ帳に「死にそうだ」と書いていた。

ある日、こいつが僕が仕事のメモを取っていると、

「おいっ、見せろ!」

と、言い僕のメモ帳を読んでいた。やはり、11連勤の一言が気に入らないらしく、

「じぁ、お前死ねよ!」

と、抜かしやがった。

こいつ、平社員のクセに土日祝は必ず休む。うちの会社は土日祝休みの会社ではないのだ。貿易船は元旦以外、毎日着岸する。


極めつけは、課の飲み会でビアガーデンに行った。この時ばかりと僕は、ビールをがぶ飲みした。

仲間と楽しく飲んで、終わり頃飲み過ぎて腹が張り、お腹を撫でていると、

「きたねぇ~」

と、バカ先輩が僕の肩を殴った。

お腹をさすって汚ないとは、こいつ、酔っていた。

僕はもう一発殴られたら、殴り返そうと思っていたのだが、真顔で睨んだだけで他の席に移った。

ある日、こいつが係長になった。最悪だ。

シフトも殺人的。

あまりにも酷いので、キレて怒鳴って、こいつの人使いを罵ったら、それ以来えげつないことは辞めた。

だから、一度も査定が付いた事はない。お気に入りの部下しか、査定を付けていなかった。

こいつに、媚びる事はない。

単なるバカなんだから。お陰さまで、こいつの采配で僕は不眠症になりました。

あなたも、病気になって下さい。


敬具

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