第5話会社のお局様
何度も書くが、僕を精神病にした会社のクズシリーズ第1弾。
「お局様」
こいつ、めちゃくちゃ性格が悪い。1人で資料室で1000枚の書類を5ページずつ、カーボン用紙を挟みホチキスで止める作業をしていた。そのテーブルの正面に座りタバコをふかしながら、僕の作業が終わるの待つお局様。
やっとこさ、作業が終わると、
「ざんね~ん。羽弦君。左右逆!」
最初から作業を見ていたくせに、最後に言いやがった。
僕はまた、作業をやり直した。
作業は深夜まで続いた。僕は先輩の指示通り作業したのに。
そのお局様は、ナマズに似ていた。
僕ら若い連中は、お局様を"ナマズ"と呼んでいた。
このナマズの口癖は、
「私に逆らうと、給料減っちゃうわよ!」だった。
こいつ、業務上横領の常習犯だった。
だが、課長とデキていたため、明るみに出なかった。
僕は毎月130時間を越える残業をしていたが、夜中お局様のパソコンを開くと、8時5時で帰宅しているお局様の残業が78時間とあった。
僕や弱い立場の社員の残業代を自分に付けていたのだ。
ある日、お局様は交通費の水増し請求がバレて会社を辞めるか、130万円会社に返納するか?の事件になった。
僕は喜んだ。早く辞めてしまえ。お前は、他の課の女性社員から嫌われているクセに!
しかし、何故かその話は消えてしまった。
彼女が130万円払う素振りも無かったのに。
お局様は、誰とでも寝る女。
総務課が返納を取り下げたのである。
僕は失望した。頑張って働いた残業代を奪われ、休みはもらえず、イジメにも合い。
それから、3ヶ月後僕は不眠症に陥り心療内科を受診したのである。
僕が26歳。今から18年前の6月の事であった。
この、会社の連中のシリーズは続く。
敬具
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます