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第9話 やべぇ……死ぬっ！！
ギャリギャリギャリ
漆黒の鱗が剥がされ、宙に舞う
翼は傷つき、下へ堕ちていく
背中に亀裂ができる
赤い血が花弁のように空に映る
初めての感覚だ……
……
…………
………………
……………………
痛いっ！！！！！！
自分の強さに自惚れていたのか 想像もしていなかった痛みが背中から全身に走る
ガサガサガサガサガサ!!!
そして森に墜落した
運良く木の上に落下したが ぼっとしている暇は無い
上から鳥の様な魔物が襲ってくる
「グギュルギァァァァァ！！」
鋭い鉤爪が迫ってくる
”危ないっ！！！”
自分の中の生存本能がそう告げ、咄嗟に身を横に転がす
ガサガサガサガサ!!!
次は鳥が墜落した
羽を大きく開いて落ちた為、木々に絡まって動けないようだ
今のうちに鑑定だ！
スキルッ！！鑑定っ！！！
ステータス
名前 no name
種族 プテラバード
Lv.44
性別 ♀
体力150/150 魔力 ？
防御力 ？ 素早さ ？
知力 ？ 攻撃力 ？
つ、つえええええ……
プテラバード……確かにプテラノドンに似てるような……
そんな呑気なことを考えてると プテラバードは木々の束縛から脱出した
＿＿＿＿やばいっ！！！
スキル!!!ムーンライトッ！！！
何も……起きない……
まさか……!!!
上を見ると月が沈み、夜更けになっている。
夜じゃないっ！！
何も起きなかったことを察知したプテラバードは こちらに風魔法を打ってきた
ムーンライトと似ている カッターが空を飛んでこっちに来るような感じだ
これなら……！
身を伏せる
ギリギリ上を通り過ぎて 後ろにあった木を一刀両断した
ひえぇぇ
正直言うと逃げたい
でも逃げれる様な気がしない
＿＿戦うしかないのか……
ムーンライトは使えない。なら
スキルっ！！！ムーンボールっ！！！
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